広島を知る

広島文学資料室の作家から

鈴木 三重吉

(1882~1936)
小説家・児童文学者
猿楽町(広島市中区)に生まれる。
大学休学中、郷里で書きあげた「千鳥」が夏目漱石の推讃を受け、続いて「山彦」「小鳥の巣」「桑の実」などの秀作を発表。また、大正7年、雑誌「赤い鳥」を創刊し、児童文学史上不朽の功績を残した。

峠 三吉

(1917~1953)
詩人
幼時から広島市に育つ。翠町(広島市南区)の自宅で被爆。
代表作「原爆詩集」をはじめ、詩作を通じて原爆の全人類的災禍を訴えた。また、「広島青年文化連盟」委員長として、文化サークル活動推進にも力を注いだ。

原 民喜

(1905~1951)
詩人・小説家
幟町(広島市中区)に生まれる。
広島疎開中に被爆。佐伯郡八幡村(広島市佐伯区)に移り、「夏の花」(原題「原子爆弾」)を執筆。翌年上京。「三田文学」の編集に携わり、遠藤周作らの後進を育てる一方、原爆体験にもとづく作品を発表していった。