タイトル
09.さいごに

  当アーカイヴ作成は、当館の関係図書を改めて読む機会となりました。 ”原民喜を知るための、お勧めの所蔵図書”として紹介させていただきます。


「定本 原民喜全集」
青土社 1978〜1979年刊

 昭和26年の没後、作品が網羅的に読める全集、作品集等はいくつかある。時代順に、「原民喜作品集」角川書店 昭和28年刊、昭和40年「原民喜全集」全2巻(芳賀書店)、昭和41年「原民喜全集」普及版 全3巻(芳賀書店)、そして、昭和53―54年「定本原民喜全集」全3巻と別巻(青土社)。 この「定本原民喜全集」が、書簡、写真等も含め、1番内容が詳細となっている。
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「雲雀」1号〜8号
海老根 勲 編・広島花幻忌の会 2002年〜2008年刊

 原民喜の碑銘から民喜の命日を花幻忌と呼ぶが、民喜の研究を本格的に行なっている広島花幻忌の会が、その成果を発表している機関誌。1号〜8号まで。

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「原民喜 ― 人と文学―」
岩崎文人 著 勉誠出版 2003年刊

 "日本の作家100人"のシリーズの1作。
 新資料や写真を豊富に使った本格的な原民喜の評伝。

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「新編 原民喜詩集」
原民喜 著 土曜美術社出版販売 2009年刊 (新・日本現代詩文庫 64)

 タイトルは”詩集”となってはいるが、詩作だけでなく、小説「夏の花」をはじめ、「原爆被災時のノート」、年譜、解説など、原民喜を知るための要素がコンパクトにこの1冊にまとめられている。2009年の刊行と出版年も新しく、これから入門するには最適な1冊。

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「Hiroshima -Three Witnesses-」
Richard H.Minear ed. Princeton University Press 1990
 
 原民喜の「夏の花」、大田洋子の「屍の街」、峠三吉の「原爆詩集」の英訳本。 既に日本語で読んだことのある方も多いであろう、この3作品に、英語で触れてみてはいかがでしょうか?
 なお、民喜の「夏の花」は、「Hiroshima―Fleurs d' ete」というタイトルで、パリのDagorno社からフランス語訳も出されています。

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「夏の花」
原民喜 著 集英社 1993年刊(集英社文庫)
 
 今でも書店等で比較的手軽に入手できる文庫本。まず、代表作「夏の花」から民喜に入門してみようという若い方にもおすすめです。

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