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峠三吉 愛と平和に生きた詩人

画像アーカイブ

手書き原稿から伝わる峠三吉の世界

平成2年にご遺族からご寄贈いただきました峠三吉資料については、「峠三吉資料目録」の方で全点をリストで紹介していますが、ここでは、その中から選んだ手書草稿等を、画像でご紹介します。草稿の研ぎ澄まされてゆく過程や、活字では汲み取れない、手書きから伝わる思いを、ご鑑賞ください。

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番号 資料名 出版事項 目録整理
番号
枚数 備考
番号 1~35  峠三吉著『原爆詩集』 の草稿類
「負傷者収容所」(倉庫の記録)、「墓標」、「河のある風景」など 『原爆詩集』へと収斂されていった詩作の草稿類がご覧になれます。
1 「負傷者収容所」(草稿) 昭和25年 ペン書き 原稿用紙 7枚 2246 7 「原爆詩集」掲載
2 詩「絵本」(原稿) 昭和25年 ペン書き B4西洋紙 1枚 2247 1  
3 詩「絵本」(原稿) 昭和25年 ペン書き B4原稿用紙 1枚 2248 1  
4 詩「友」(草稿) 年月日不明 ペン書 B5ザラ紙 1枚 2249 1  
5 詩「墓標」(草稿) 昭和25年 ペン書き B4ザラ紙 1枚 両面 2250 2  
6 詩「原爆詩抄」(草稿) 昭和26年 青ペン・鉛筆書 B4西洋紙 1枚 2251 1  
7 「丸木位里・赤松俊子原爆の図によせて」(草稿) 年月日不明 ペン書・鉛筆 B4原稿用紙 1枚 両面 2254 2  裏面も草稿あり
8 詩「靴」(草稿) 昭和28年1月18日 ペン書き B5便箋 1枚 両面 2255 1  
9 合唱劇・草稿 年月日不明 ペン書 B5原稿用紙裏 1枚 2256 1  
10 詩「第3次世界大戦おこるかもしれない」(草稿) 年月日不明 ペン書 B5原稿用紙裏 1枚 2259 2 裏面 草稿「求めようとする心のために」
11 詩「ある婦人え」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4用紙 2枚 2260 2  
12 詩「或る婦人へ」(草稿) 年月日不明 鉛筆書 B4ザラ紙 1枚 2261 1  
13 詩「夜」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4ザラ紙 2枚 2262 2  
14 詩「希い-原爆の図展によせて-」(草稿) 昭和25年 ペン書 A4原稿用紙 1枚 2263 1  
15 詩「希い」(草稿) 年月日不明 鉛筆書 B4原稿用紙 1枚 両面 2264 2  
16 詩「河のある風景」(草稿) 昭和25年10月 ペン書 B4用紙 1枚 2267 1  
17 詩「河のある風景」(草稿) 昭和25年12月5日発表 ペン書 原稿用紙 2枚 2268 2  
18 詩「晴れた日に」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4上質紙 1枚 2274 1  
19 詩「序曲(曲がったペン)」 昭和26年7月15日 青ペン書 A4原稿用紙 1枚 2276 1  
20 詩「八月六日」 昭和25年 ペン書 B5ザラ紙 2枚 2277 2 峠三吉署名あり
21 詩草稿「一九五一年のヒロシマ(その1)」 昭和26年7月20日 ペン書 原稿用紙 2枚 2278 2  
22 詩「生」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4西洋紙 1枚 2280 2 裏面 草稿「一九五〇年の八月六日」
23 詩「こどもえ」 年月日不明 ペン書 B4西洋紙 3枚 2281 3  
24 詩「B. 死」 年月日不明 ペン書 ザラ紙 1枚 2285 1  
25 詩「2. 死」 年月日不明 ペン書 B4 原稿用紙 5枚 2286 5  
26 詩「負傷者収容所」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4ザラ紙 2枚 2287 2  
27 詩「歴史」(草稿) 年月日不明 ペン書 B4原稿用紙 7枚  2288 7 峠三吉署名あり
28 「宣言」(自筆原候) 昭和27年8月6日 ペン書 原稿用紙1枚 平和大会の宣言文案 2297 1  
29 「一九五〇年の八月六日」(自筆原稿) 昭和25年 ペン書 変形原稿用紙 6枚 2298 6  
30 「原爆詩集」表紙原画 丸木俊 画  年月日不明   画用紙 2320 1  
31 「原爆詩集」カバー原画 丸木俊 画  昭和27年 画用紙 2321 1  
32 「原爆詩集」表紙原画 四国五郎 画  年月日不明  B4画用紙半切り 2322 1  
33 「原爆詩集」表紙原画 四国五郎 画  年月日不明  B4画用紙半切り 2323 1  
34 「原爆詩集」表紙原画 四国五郎 画  昭和26年  B4画用紙半切り 2324 1  
35 「原爆詩集」表紙原画 四国五郎 画  昭和26年  B4画用紙半切り 2325 1  
番号 36~48  自筆絵画類
被爆直後、糸崎で療養中に描いた作品をはじめ、20歳代後半、音楽や絵画にも造詣が深かった峠が、詩作の傍ら描いた絵画類を紹介します。
36 画(自筆) 「夕空」パステル、20×13cm、昭和19年3月30日 1747 2 裏面も撮影、 署名入り
37 画(自筆) 「父の寝顔」 鉛筆、30×21cm、昭和19年9月27日 1748 2 裏面も撮影、 署名入り
38 画(自筆) 「見守り(千栄子姉肖像)」 パステル、23×28cm、昭和19年11月2日 1749 2 裏面も撮影、 署名入り
39 画(自筆) 「向ふの家」パステル、28×23cm、昭和19年12月29日 1750 2 裏面も撮影、 署名入り
40 画(自筆) 「晩春」パステル、19×24cm 1751 2 裏面も撮影、 署名入り
41 画(自筆) 「富士の見える風景」 パステル、25×35cm、昭和20年1月26日 1752 2 裏面も撮影、 署名入り
42 画(自筆) 「曇天のダリヤ」 パステル、21×30cm、昭和18年7月9日 1753 2 裏面も撮影、 署名入り
43 画(自筆) 「猟家図(コロー模写)」 パステル、28×18cm、昭和20年2月 1754 2 裏面も撮影、 署名入り
44 画(自筆) 「さらば富士塚」 パステル、25×36cm、昭和20年6月17日 1755 2 裏面も撮影、 署名入り
45 画(自筆) 「鷺島夕景」 パステル、22×30cm、昭和20年8月22日 1756 2 裏面も撮影、 署名入り
46 画(自筆) 「糸崎スケッチ」 パステル、21×15cm、昭和20年8月26日 1757 2 裏面も撮影、 署名入り
47 画(自筆) 「紫桜の梢」 パステル、22×30cm、昭和20年9月1日 1758 2 裏面も撮影、 署名入り  「糸崎日赤6号室より みつよし」 のメモあり
48 画(自筆) 「自画像」 デッサン、鉛筆 25×18cm、昭和20年4月2日 1759 2 裏面も撮影、 署名入り
番号  49~56   原子雲の下より
『原爆詩集』と共に読み継がれている名詩集『原子雲の下より』は、峠の著作ではありませんが、峠が一般の人やこどもに呼びかけて集めた詩を刊行した詩集です。ここでの資料からは、刊行にあたっての彼の尽力がよく伺えます。
49 草稿「お願い」(自筆) 昭和27年6月 赤ペン書  原爆の詩募集の「お願い」 2332 5 2点。裏面もあり。5カットに分割して撮影。
50 挨拶文 昭和27年5月31日 ペン書  A4原稿用紙1枚  両面 「原爆の詩」募集に関する挨拶文 2333 2  
51 資料「おねがい」 昭和27年6月1日付 謄写印刷  B4ザラ紙1枚  「原爆の詩」募集に関する資料 2335 1  
52 詩集編纂に関するメモ 昭和27年  ペン書 A4原稿用紙4枚 原爆に関する詩集編纂に関するメモ 2372 4  
53 「子供の詩は教える」(自筆原稿) 年月日不明 青ペン書 朱入り  原稿用紙14枚 2374 14  
54 詩草稿「傷痕-原子雲の下より記念会ー」 昭和27年  赤ペン書  B5ザラ紙1枚 2377 1  
55 草稿「傷」 昭和27年  ペン書  B4原稿用紙2枚 2376 2  
56 草稿「序文」 昭和27年8月6日  ペン書  原稿用紙19枚 「原子雲の下より」青木文庫用の序文 2379 19  
番号 57~71 作品・草稿 ほか
『原爆詩集』以外の峠の詩作草稿類です。”原爆詩人”としてとは別の、様々な面での詩才を見ることができます。
草稿は、何度も書き直しを試みているものも多く、作品の成立してゆく過程がよく伺えます。
57 草稿「自分との別れ」 年月日不明 鉛筆書 B5ザラ紙1枚 両面 1948 2 裏面 草稿「何を書こうか」
58 詩「めざめ」 昭和22年 ペン書き 円形色付き紙 1962 1  
59 詩「めざめ」 昭和22年 ペン書き 瀬戸内海文庫用紙1枚 1963 2 裏面  詩「湖」
60 詩草稿「夏祭り」 昭和23年7月20日 ペン書 ビラ裏面 1969 1 「月は豪も変るなき…」
61 詩草稿「夏祭り」 昭和23年 ペン書 原稿用紙2枚 1970 2 「月は豪も変るなき…」
62 詩草稿「夏祭り」 昭和23年 ペン書 原稿用紙2枚 1971 2 「月は不変の姿を…」
63 詩草稿「祭」 昭和23年 ペン書 原稿用紙2枚 1972 2 「月は馴染みの姿を…」(夏祭りの完成)
64 歌詩草稿「平和の歌」1~3 年月日不明 ペン書 B5原稿用紙2枚  1979 2  
65 詩草稿「僕達の力は根を張ってゆく」 昭和23年 ペン書 原稿用紙裏 2054 1 詩集「地核」に発表
66 詩草稿「歌」 昭和24年 鉛筆書 B5ザラ紙1枚 2074 1 「焚火は消された…」
67 詩草稿「歌」 昭和24年11月20日発表 ペン書 B5ザラ紙1枚 2075 1 「焚火は消され…」 詩集 「われらの詩1号」に発表
68 詩草稿「呉の街にて」 年月日不明 赤ペン書 B5ザラ紙半切1枚  2078 1  
69 詩草稿「呉の街にて」 昭和26年作 今本用A4原稿用紙1枚 2079 1  
70 草稿「由美子と火事」 昭和22年6月26日 ペン書 原稿用紙5枚 2088 5 峠みつぼしの署名入り
71 詩草稿「復員列車」 昭和24年7月2日 青ペン・鉛筆書 ザラ紙の裏面3枚 2105 6 ①~⑤、各1枚に撮影、表紙1枚
番号 72~78 評論・主張
詩作そのもの以外には、詩や、社会や、平和や、組織などについての彼の考え方を記した文章類も多く残されています。
72 評論「象徴的手法について」(自筆原稿) 年月日不明 ペン書  入学案内の裏(ザラ紙)2枚  1866 2  
73 主張「八月六日を迎ふるに当りて」 昭和24年8月 青・赤ペン書 原稿用紙2枚 1897 2  
74 講演草稿「詩の話」 昭和23年 ペン書 ザラ紙(印刷物裏紙)7枚 1911 7  
75 「われらの詩はどのようにすすむべきか」 年月日不明 ペン書・鉛筆書 A4原稿用紙6枚  1914 6  
76 「われらの詩の会の方向と任務」 年月日不明 ペン書 原稿用紙裏面2枚  1915 2  
77 「呼びかけ」(自筆原稿) 昭和28年2月10日 ペン書 B5青木書店原稿用紙4枚 1926 4  
78 「われらの詩の会とりきめ」(自筆原稿) 昭和28年2月10日 ペン書 B5青木書店原稿用紙5枚 1927 5  
  合 計   201  

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