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近藤 祥司/著 -- 日本評論社 -- 2015.7 -- 491.358

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中央 参書庫 K/491.3/こん/ヤ 180281064U 一般書 可能 利用可

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タイトル 老化という生存戦略
副書名 進化におけるトレードオフ
シリーズ 日評ベーシック・シリーズ
サブシリーズ シリーズ進化生物学の新潮流
著者名 近藤 祥司 /著  
出版者 日本評論社
出版年 2015.7
ページ数等 11,222p
大きさ 21cm
分類(9版) 491.358  
分類(10版) 491.358  
内容紹介 「老化」は、なぜ進化の過程で除去されてこなかったのか。病気を進化的視点から取り上げるダーウィン医学と老化医学の融合をはかり、進化のかげで人類が受け入れた、老化という「トレードオフ」の可能性をさぐる。
著者紹介 京都大学医学部卒。同大学附属病院高齢者医療ユニット・糖尿病内分泌栄養内科、医学博士。日本基礎老化学会理事、日本老年医学会代議員などを務める。著書に「老化はなぜ進むのか」など。 
内容注記 文献:p189~206
テーマ 老化 , 進化論  
ISBN 4-535-80654-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
本体価格 ¥2400
特定資料種別 図書
URL https://www.library.city.hiroshima.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1103735553

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
第1章 老化先進国日本の直面する老化の多様性
1.1 「老化とは死にやすくなること」
1.2 オスラーの洞察
1.3 老化先進国日本を悩ませる老化の多様性
1.4 6人の盲人とゾウ
1.5 7人目の視点
第2章 臓器老化
2.1 「老化とともに血管は硬くなる」
2.2 血管だけではなく、内臓も硬くなる
2.3 内臓がスカスカになる
2.4 正常の欠乏-ホルモン
2.5 内臓以外もスカスカになる
第3章 人類進化上、最大のイベント
3.1 人類の進化と緩やかな寿命延長
3.2 人類が2足歩行により獲得した多くの利点
3.3 2足歩行により可能となったヒトの人口戦略
3.4 2足歩行と体の巨大化のもたらしたトレードオフ
3.5 プログラムされなかった50歳以降
第4章 ヒトは細胞とともに老化する
4.1 個体老化と細胞老化の接点
4.2 テロメアと細胞老化
4.3 テロメラーゼのもうひとつの機能
4.4 テロメア長はヒト加齢性疾患とも相関する
第5章 酸化ストレス仮説からみえてきたミトコンドリアの正体
5.1 酸化ストレス仮説の誕生
5.2 酸化ストレス仮説からミトコンドリア仮説へ
5.3 ミトコンドリア仮説の検証、そしてミトコンドリアはどこからきたのか
5.4 ミトコンドリアの品質の問題か
5.5 ヒトにおける抗酸化力獲得のためのFOXOの進化
5.6 同じネズミでも長寿と短命の違い
5.7 HIF-1活性化戦略
5.8 なぜミトコンドリアはアポトーシスに関与するのか
5.9 「ミトコンドリア仮説MFRTA」も老化する?-ミトホルミーシスの発見
5.10 ミトコンドリア由来酸化ストレスは善か悪か
第6章 細胞老化は必要悪か
6.1 高齢者とがん
6.2 老化しない細胞-がん
6.3 ランゲ博士の予言
6.4 テロメア非依存性細胞老化の存在
6.5 「ストレス細胞老化」-がん抑制のためのトレードオフ
6.6 「がんと老化仮説」-論争から決着へ
第7章 細胞周期老化仮説
7.1 細胞周期のエンジンとブレーキ
7.2 チェックポイントとがん抑制遺伝子
7.3 2大がん抑制遺伝子経路
7.4 守護神p53
7.5 Ink4の進化上の違い
7.6 がん特有の代謝-ワールブルグ効果とFAS代謝
7.7 老化とともに蓄積するDNA障害
7.8 チェックポイントBubR1遺伝子と老化
7.9 スーパーp53長寿マウス
7.10 マウス個体でのテロメアとp53の関係
第8章 退化した再生力と再生医療
8.1 進化上退化した再生能力
8.2 iPS細胞と他の幹細胞
8.3 幹細胞の老化
8.4 p16Ink4と幹細胞老化
8.5 エピジェネティックスと老化
8.6 パラビオシス
第9章 慢性炎症
9.1 過剰な免疫(アレルギー)と免疫老化inflamm‐aging
9.2 SASP
9.3 慢性炎症による老化細胞蓄積と抗アポトーシス作用
9.4 肝臓での慢性炎症とp53
第10章 カロリー制限仮説
10.1 カロリー制限による寿命延長
10.2 長寿遺伝子Sir2の発見
10.3 サーチュインを活性化する物質レスベラトロールの発見
10.4 サーチュイン・レスベラトロールの最新の論争
10.5 ヒトでもカロリー制限は有効か-小太り効果について
10.6 サーチュインによる長寿効果
10.7 サーチュインの多彩な生理機能-SIRT6を中心に
10.8 カロリー制限のもうひとつの標的-AMPキナーゼとTORキナーゼ
第11章 飢餓の記憶と現代の飽食
11.1 進化上、カロリー制限はどのような意味をもつのか
11.2 DOHaD学説
11.3 肥満と進化
11.4 ミトコンドリア自身の進化
第12章 老化のペースメーカー
12.1 臓器が寿命を決定する?
12.2 脳の進化
12.3 ホルモンが寿命を制御する
12.4 草食の代償として-腸内細菌とのトレードオフ
12.5 脂肪組織と寿命
12.6 ヒトは骨?
第13章 加齢性疾患(生活習慣病)と老化
13.1 腰痛-2足歩行のもたらしたもうひとつのトレードオフ
13.2 高血圧-2足歩行で重力に対抗するために
13.3 高血圧-陸上生活とのトレードオフ
13.4 高血圧-出アフリカとのトレードオフ
13.5 高血圧-日内リズムとのトレードオフ
13.6 アンジオテンシン変換酵素(ACE)とアルツハイマー病とアポリポタンパク
13.7 心臓病の起源
13.8 細菌共生の代償として-萎縮性胃炎
13.9 陸上生活の代償として-COPD
13.10 顔面の変化と睡眠時無呼吸
13.11 がんも生活習慣病
13.12 出アフリカの代償として-骨粗鬆症
第14章 これからの老化学
14.1 再びホルミーシスについて
14.2 老化細胞の除去
14.3 性差による寿命差と生殖細胞
14.4 プログラム細胞老化
14.5 パレオファンタジーと現代人の進化