序章 思春期と喪失 『海のトリトン』をてがかりに |
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第一章 となりのトトロ 世界との一体感に包まれて |
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第二章 千と千尋の神隠し1 親がブタになったとき |
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第三章 千と千尋の神隠し2 世界と自分を取り戻す |
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第四章 もののけ姫と魔女の宅急便 「思春期の呪い」をとく |
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第五章 ハウルの動く城 私が私でいるために |
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終章 思春期がもたらすもの |
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あとがき |
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「守られた子ども」としての自分の喪失/異性という侵入者/秘められた第二の物語/「正しい自分」の喪失/喪失のその後にあるもの/好きなのにはワケがある |
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母の不在の示すもの/トトロとの出会い/母性を求める暴走/ファンタジーで世界と一体になる |
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日常の切れ目に気づくとき/子どもと大人の感覚のズレ/親がブタに見える時期/子どものこころに寄り添う言葉/元気が出るようにまじないをかける/名前という「呪」/親はブタではない |
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淋しいカオナシ/みんなから嫌われるオクサレサマ/千尋と湯婆婆が力を合わせて/オクサレサマになった子ども/トゲを見つけて抜くためには/カオナシの孤独/湯婆婆と銭婆、二つの母性/カオナシが暴れるワケ/湯婆婆になくて銭婆にあるもの/異界の経験で得たもの |
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あいまいな領域に潜む危険/思春期の呪い/呪いをとく旅へ/変容を見守り続ける存在/「子ども時代の死」をくぐり抜ける/自立のきっかけとなるもの |
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ソフィーの呪いとハウルの呪い/自意識過剰と外見コンプレックス/こころもとない自分の輪郭を作る/ソフィーの呪いはなぜとけたのか/ハウルの呪いはなぜとけたのか |
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思春期にシンクロする死と異界/「死」のイメージに呑み込まれていた高校時代/思春期の「思い込み」はどこから来るのか/飛ぶこと、そして自立と自由/思春期のイメージが一生を支える |
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