読む前に |
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第1章 「干ばつ」よりも恐ろしい「やせてゆく大地」 |
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第2章 野菜の栄養的・経済的可能性を生かす |
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第3章 地域の農業資源と食料の多様性を守る |
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第4章 女性農業者への差別を改めて、その生産力を高める |
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第5章 重要な役割を果たしている都市農業 |
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第6章 ポストハーベスト・ロス(収穫後の損失)を減らす取り組み |
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第7章 農業における水の利用効率を改善する |
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第8章 海外からの投資によって、アフリカの農地が奪われてゆく |
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第9章 アフリカ農業への日本の支援 |
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付録 アフリカの飢餓に関係する資料 |
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用語解説 |
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あとがき |
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1 やせてゆく大地、待ち構える飢餓 |
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食料生産量が毎年、一五%から二五%も減ってゆく |
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2 アフリカの人々を飢餓に追い込む原因 |
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肥料になっていた家畜の排泄物が減った |
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石油の価格と一緒に、窒素肥料の価格も高くなった |
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耕地を休ませることが、できなくなった |
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気候変動によって、雨期の始まりが乱れてきた |
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3 土がやせると、干ばつの被害はいっそう大きくなる |
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耕地や放牧地をめぐる人々の争い |
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4 土のわずかな水分を守る取り組み |
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マメ科の作物を利用する |
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耕地を立体的に使用する三層農法とアカシア・アルビダ |
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1 アジアとラテンアメリカの食料生産量を大きく増やした「緑の革命」 |
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2 サブサハラ・アフリカでは同時に「野菜の革命」も必要 |
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サブサハラ・アフリカでは実現しなかった「緑の革命」 |
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サブサハラ・アフリカでは、さまざまな主食があった |
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「野菜の革命」で栄養のバランスをよくする |
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野菜と果実の農業研究費は穀物の研究費の一三%ほどでしかない |
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ケニアでは「食の知恵」を生かして、農業生産力を強くする |
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アフリカ全体で、在来種の野菜を生かす |
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消費者にも好まれ、生産者の収入を増加させたアフリカ・ナスの新品種 |
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需要が伸びている葉菜-アフリカ・イヌホオズキとササゲ |
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3 生産者のみならず、消費者にも在来種を見直してもらう |
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学校とスローフード協会が協力する「学校農園で食と農を学ぶ」運動 |
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学校農園の生徒の家庭も、地元農家を支援するようになる |
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通学制でも全寮制でも、「農場から食卓まで」を学ぶ |
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栄養を生かした、「おいしい」調理方法を、多くの人々に伝える |
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1 地域の主食用作物よりも優先された商品作物 |
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輸出向けのカシューナッツを大増産、一方で主食のコメを輸入に依存するギニアビサウ |
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環境汚染から児童労働まで、さまざまな問題をかかえている商品作物栽培 |
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2 野生資源を保全しながら、評判の高い食料を販売する |
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エチオピアでは、南部高地の野生コーヒーの付加価値を高める |
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セネガルでは、女性グループが地域特産の植物を加工品にして販売する |
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3 畑の生物多様性を高めて、手作りの伝統的調味料をヨーロッパ市場に出す |
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マリのドゴン族の伝統的調味料を、イタリアの腕利きシェフが高く評価 |
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世界的な食品企業の製品に負けない、手作りの伝統食品 |
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4 生物多様性を大切にする販売を支援するスローフード協会 |
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エチオピアでは、養蜂の研修によってハチミツの品質を大幅に改善 |
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地産地消は、地域コミュニティの経済と健康を改善する |
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ウガンダ、コートジボワール、ケニアにおけるスローフード協会の支援 |
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1 貧しい女性が支えているアフリカの食料 |
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シアバターの世界市場への参加をめざす女性たち |
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シアバターの女性生産者を支えるフェアトレード |
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女性の農業者による生産協同組合 |
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会社に求められる「社会への貢献」 |
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先進国のアメリカで収益を上げて、トーゴの生まれ育った村に寄付をする |
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世界市場の「自由競争」によって、苦境に立たされるシアバター女性生産者 |
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2 女性を対象とした農業改良普及事業 |
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3 マイクロ・クレジットで貧困と闘う |
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農村部ではマイクロ・クレジットでも、女性が差別されている |
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4 成功した女性が、女性農業者組織を立ち上げる |
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5 携帯電話が、女性の社会参加への道を開く |
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女性の間でも、急速に広まりつつある携帯電話 |
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女性が差別されない社会経済を築くことに役立つ、携帯情報 |
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世界では八億人が都市農業をしている |
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空き地が少ないので生まれた「垂直菜園」 |
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地域の環境を守る役割も果たしている都市農業 |
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1 発展途上国・先進国、それぞれのポストハーベスト・ロス |
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国際的な農業支援でも、ポストハーベスト・ロスを減らす取り組みは少なかった |
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2 ポストハーベスト・ロスを解消すれば、世界の食料不足の解消も大きく前進する |
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3 ポストハーベスト・ロスの現状と改善の取り組み |
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ザンビアでは、貯蔵してあるトウモロコシにカビ毒が多い |
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ポストハーベスト・ロス対策に取り組み始めたザンビア農業省 |
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日本の支援によって建設された集乳施設 |
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ギニアでは、ピーナッツの乾燥や貯蔵の方法を改善してアフラトキシンを減らす |
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4 さまざまな発想による貯蔵方法の改善 |
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イモ類の貯蔵方法を改善する |
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ジャガイモの収穫方法の改善 |
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太陽熱を利用してドライマンゴーを作る |
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貧しい農家を救うバイオテクノロジーへの期待 |
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マイクロ・ファイナンスでポストハーベスト・ロスを減らす |
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ポストハーベスト・ロスを解消して食料供給を増やす |
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1 大量の水を必要とした「緑の革命」 |
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中国では、取水量が多すぎて海まで流れない黄河 |
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地下水を求めて、あまりにも多くの井戸を掘ったインド |
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2 とくに水が不足している、サブサハラ・アフリカ |
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二〇一一年、「アフリカの角」では一〇〇〇万を超える人々が飢餓におちいった |
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3 灌漑施設がなくても収穫量を増やせる人力ポンプ |
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バングラデシュに引き続き、アフリカで広められた人力ポンプ |
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4 貴重な水の利用効率を高める灌漑の工夫 |
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バケツ灌漑によって、ガーナの灌漑面積は一・四倍に増えている |
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太陽光発電を利用した灌漑 |
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ルワンダでは、プラスチックシートで小さな貯水池を造る |
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ケニアでは、マサイ族の女性たちが雨水を集めるタンクを造る |
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5 未来をみすえて |
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ケニアでは、段々畑を築いてトウモロコシの収穫量を五〇%増やす |
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気候変動によって、貧困層の水不足はいっそう悪化する |
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1 アフリカに農地を求めるサウジアラビア |
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「お金はあるが、水はない」サウジアラビアの新たな食料戦略 |
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秘密のうちに進められる「農地略奪」取引 |
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2 ランド・ラッシュ-エチオピアの土地に投資が殺到している |
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サウジアラビア政府の補助金も投入されるランド・ラッシュ |
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「海外からの農業投資は、賃金の安い農場労働者の数を増やすだけ」という批判 |
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3 「農地の略奪」に渦巻く不満と不安 |
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「アフリカに未利用の空き地はない!」 |
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「いつまでも先進国で余った農産物を、援助として受け入れていては、飢餓から解放されない」 |
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4 だれのための農業開発であるか |
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アフリカの農業開発にみる、「新たな植民地主義」のような害悪 |
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アフリカを舞台にしたランド・ラッシュへの基本的な確認 |
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一つ目の確認-「だれが、どのような権利を持っているのか」 |
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二つ目の確認-「だれが、本当の決定権を持っているのか」 |
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三つ目の確認-「だれが、農業開発に必要な資金を出すのか」 |
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農地争奪が大々的に展開されるアフリカ |
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1 世界の食料問題 |
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あまりにも低い日本の食料自給率 |
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日本では、年間五〇〇万~八〇〇万トンの食料が捨てられている |
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発展途上国では、飢餓のために子どもたちが苦しんでいる |
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二〇〇七年の半ばから、ロケットのように上昇した食料価格 |
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2 ますます重要になる国際協力 |
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発展途上国の問題は世界の問題 |
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世界の平和と安定、そして発展のために求められる国際協力 |
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政府開発援助と国際協力機構 |
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「押し付け」ではなく、「応援」を特長としてきた日本の支援 |
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3 「農業と農村の発展」を支援する取り組み |
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発展途上国の人々のための食料安全保障 |
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農業生産から農産物流通まで、さまざまな強化策 |
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4 国際協力機構のアフリカにおける農業開発への取り組み |
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ネリカの栽培を広める |
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アフリカ稲作振興のための共同体 |
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アフリカの角(東部地域)への支援 |
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南スーダンへの全体的な支援 |
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ブラジルからモザンビークへ |
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ベトナムからモザンビークへ |
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セネガルおよびベナンにおける漁業開発 |
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タンザニアの灌漑稲作への支援 |
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5 国際農林水産業研究センターのコメの増産を広める取り組み |
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三五〇〇年前に始まっていたアフリカの稲作 |
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食べるのに便利で、人気の高まっているコメ |
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コメになるまでの、さまざまな農作業 |
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日本の技術協力 |
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アフリカのイネの強さとアジアのイネの収穫量の多さをかねそなえた、ネリカという新たな品種 |
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アジア型の水田稲作に必要な農作業を覚えてもらう |
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水田での稲作を広めるための、わかりやすい説明書を作る |
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1 世界の慢性的飢餓人口 |
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2 食料不足による、子どもたちへの影響 |
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3 慢性的飢餓の大きな原因となっている、政治や社会や経済の仕組み |
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アフリカ地図 |
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