はじめに |
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第一章 「お客様」社会先進国ニッポン |
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第二章 「お客様」による暴力はなぜ増える? |
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第三章 客を客とも思わない店員-労働者から誇りを奪う「お客様」社会 |
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第四章 教育の「お客様」社会化は、学ぶひとを不幸にする |
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第五章 「お客様」意識からの脱却 |
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あとがき |
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1 消費者社会としての日本社会 |
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消費者社会とは/「上質な」ひとかどうかは、消費の仕方できまる/なんでもかんでも商品になる社会 |
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2 「お客様」社会としての日本社会 |
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丁重にあつかうべき存在としての消費者/消費者ではなく「お客様」/あくまでマニュアル |
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3 広がる「お客様」化 |
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生徒は「お客様」/大学生も「お客様」/医療の「お客様」化/社会福祉の「お客様」化 |
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4 「お客様」になれば認めてもらえる |
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買い物依存症/「私」を認めてくれるひとは近所にいない/会社にもいない/「私を認めてくれる」店員/承認を売買する |
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1 「お客様」社会は問題か? |
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「改善」の成果/意図と結果はかならずしも一致しない |
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2 「お客様」は「荒ぶる神様」 |
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コンビニの客による暴力/理由にならない理由/電車の乗客による暴力/飛行機の乗客による暴力 |
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3 「お客様」が暴力的になる理由 |
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客は常連と認められたい/貴重な苦情を言ってやっているという意識/ミステリーショッパー/「お客様」の「聖なる欲望」/「相対的不満」を感じやすくする状況/欲求不満が暴力を正当化する/ストーカーを増やす「お客様」社会 |
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1 「お客様」社会の逆説 |
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態度の悪い店員/失礼な店員は増えたのか |
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2 スーパーと職人 |
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『スーパーの女』/「スーパーに必要なのは、職人よりも、技術者なのよ」/職人に取って代わったもの/職人の追放とマニュアルの導入 |
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3 スーパー、職人、マニュアル |
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スーパーの特徴/職人の特徴/マニュアルの特徴 |
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4 失礼なバイト店員が増えた理由 |
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従業員を機械化する「マニュアル」/客を見下すしかプライドが守れない |
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5 失礼な職人的店員が増えた理由 |
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価値のわかるひとだけ相手にしたい/職人のプライドも守られない |
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1 学校教育の「お客様」社会化 |
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授業が終わると、生徒に「ありがとうございました」 |
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2 「お客様」社会化した大学の現状 |
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授業は商品、学生は「お客様」/オープンキャンパス/FDという「お客様」満足度アップの努力 |
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3 「お客様」社会化した大学の問題点 |
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傲慢で受け身的な学生/どのような「得」があるのか?/「してもらう」ための「保険」 |
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4 学校教育の「お客様」社会化のマッチポンプ |
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キャリア開発/「お客を怒らせないコミュニケーション能力」/受験のマッチポンプ |
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1 不満排除システム |
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「悲劇排除システム」/「あらゆる不幸を根絶します!」/「お客様」社会は「不満排除システム」/ビジネス以外の領域も「お客様」社会化/家庭の「お客様」社会化 |
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2 不満排除の逆説的帰結 |
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不満だらけの社会/不満排除がもたらしたJR脱線事故 |
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3 せいぜい「お客さん」 |
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徹底的にしぼりとろうとする「お客様」社会/「お客様」の二重の意味/苦情の言い方/拝金主義とシステム化のこっけいさ/「お客様」意識からどう脱却すればいいのか |
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