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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2024年2月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2024年3月14日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2024年2月)で紹介した本を対象別にまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2024年2月12日掲載(対象:中学生から)

『空色勾玉』
荻原 規子 作 (徳間書店)

豊葦原(とよあしはら)の国では、不死の力を持つ「輝(かぐ)」の一族と、限りある命をつなぐ「闇(くら)」の一族に分かれ、戦いが続いていました。「輝」に仕える村で育った15歳の狭也(さや)は、ある日、不思議な姿をした5人組に出会います。

彼らは、狭也が「闇」の一族の出身で、剣を鎮める力を持つ「水の乙女」だと告げ、淡い空色の小さな勾玉(まがたま)を渡しました。平和に暮らしたいと強く思う狭也ですが、いや応なく光と闇の争いに巻き込まれていきます。

狭也を取り巻く美しい神々や、温かく強い人間、いつの間にかそばにいる動物(特にカラス!)も魅力的なファンタジーです。

2024年2月26日掲載(対象:小学校低学年から)

『けんた・うさぎ』
中川 李枝子 さく 山脇 百合子 え (のら書店) 

けんた・うさぎは、いろいろな「うさぎ」になって遊びます。ある日は、晴れているのに雨が降っていると言う「あべこべ・うさぎ」になります。別の日には、かあさんからは見えないふりの「きえた・うさぎ」に。

そんな毎日のいたずらに、とうさんやかあさんは、時には叱り、時には同じように「あべこべ・うさぎ」や「きえた・うさぎ」になって、けんた・うさぎに勝るとも劣らない「ふり」で対抗してみせます。

冬は雪だるまを作ったり、春はおひなさまに目を見張ったり...。うさぎ親子のほほ笑ましい触れ合いを、一年を通してつづった6編が楽しめます。