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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2022年7月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2022年8月10日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2022年7月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2022年7月4日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『お静かに、父が昼寝しております』
母袋 夏生 編訳(岩波書店)

昔々ある国の王に賢くて美しい3人の姫君がいました。王は、3人に自分をどれくらい愛しているか尋ねますが、末の姫君の「大事な塩と同じくらい」という答えに我慢ならず、姫君を王宮から追い出してしまいます(「父への愛は塩の味」)。

この他、ユーモアあふれる話、ユダヤ教の色合いの濃い話などが楽しめます。ユダヤ人は約2千年もの間、世界各地に散って暮らしてきました。

この本には、いろいろな土地の影響を受けつつ語り継がれてきたユダヤ民話や、旧約聖書の「創世記」からの物語などが38編収められています。

2022年7月18日掲載(対象:中学生以上向け)

『ローズの小さな図書館』
キンバリー・ウィリス・ホルト 作 谷口 由美子 訳(徳間書店)

作家になることを夢見る14歳のローズ。父親が家を出て行ったことから、学校をやめ、年齢を偽って移動図書館バスのドライバーとして働き始めます。やがて仕事にも慣れ、小さな男の子を連れた男性と出会い、引かれていき...。

その後、物語の主人公はローズの息子、孫娘、ひ孫へと移り、79歳になったローズは、長年の夢をかなえます。随所に、各時代の話題の本や有名な文学作品が登場し、4世代にわたる家族の月日を彩ります。

もうすぐ夏休み。皆で集まる機会に、家族の歴史を振り返ってみませんか? 意外な物語が眠っているかもしれませんよ。