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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2022年2月・3月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2022年4月 3日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2022年2月・3月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2022年2月6日掲載(対象:小学校中学年以上向け)

『消えたレッサーパンダを追え!』
たけたに ちほみ 文(学研プラス)

2002年に警視庁生活環境課に設立された生き物に関する事件を専門に捜査する部署、通称「生きもの係」。そこに勤める福原警部は、動物園のレッサーパンダ盗難事件や、希少なカメやスローロリスの密輸事件などを、地道な捜査で解決に導いてきました。6つの事件を通して、違法に取引される生き物の実態を伝える一冊です。

『犬のことばが聞こえたら』
パトリシア・マクラクラン 作 こだま ともこ 訳 大庭 賢哉 絵(徳間書店)

パパが家出をした日、ママは動物保護センターから4匹の犬と1匹の猫を引き取ることにしました。ペットたちとの生活は楽しいけれど、ウィリアムは本当の気持ちを誰にも言えません。そんなある日、勇気を出してママに気持ちを伝えると、突然、犬たちの言葉が聞こえてきて......。家族とペットたちの少し不思議で心温まる物語です。

2022年2月20日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『珍獣ドクターのドタバタ診察日記』
田向 健一 著(ポプラ社)

動物病院を営む著者は、「どんな動物でもみる獣医師になろう」と、100種類以上の動物を診察してきました。犬や猫への治療をもとにアリクイに必要な麻酔の量を計算し、ウーパール―パーの手術では手術台を手作りするなど、珍しい動物でも工夫を凝らして治療します。獣医師を目指すきっかけや、命と向き合う病院での毎日を伝える一冊です。


ルイス・サッカー 著 千葉 茂樹 訳(小学館)

タマヤの通う学校は、周囲を立ち入り禁止の森に囲まれています。森の中には、サンレイ・ファームという農場が人知れず存在しました。ある日、いじめっ子のチャドを避けるために森へ入ったタマヤは、不思議な泥を見つけます。追ってきたチャドに向かって思わずその泥を投げつけると、泥を触った右手から謎の発疹が広がっていき......。

2022年2月27日掲載(対象:中学生以上向け)

『ヴンダーカンマー』
樫崎 茜 著(理論社)

博物館で職場体験をすることになった5人の中学2年生。くじ引きで魚類、古脊椎、鳥類、哺乳類、無生物に分担され、それぞれ仕事を教えてもらうことになります。希望とは違う体験先で最初は乗り気ではなかった5人ですが、そこで働く人々と触れ合い、思いもよらない経験をしていくうちに......。博物館の仕事や裏側も垣間見ることができる一冊です。

『サヨナラの前に、ギズモにさせてあげたい9のこと』
ベン・デイヴィス 作 杉田 七重 訳(小学館)

13歳のジョージは生まれてからずっと愛犬ギズモと一緒。ギズモに残された時間が短いことを知ったジョージは、最高の一生を送らせたいと思い、ギズモにさせてあげたいことリストを作ります。リストを実現するため、ドッグセンターで働くリブと共に、さまざまな困難を解決し......。最愛の相棒のために奮闘する少年の物語です。

2022年3月6日掲載(対象:小学校低学年以上向け)

『1つぶのおこめ』
デミ 作 さくま ゆみこ やく(光村教育図書)

むかし、よくばりな王様がいて、人々が作ったお米のほとんどを独り占めしていました。ある日、王様にこぼれたお米を届けたラーニは、ごほうびに1粒のお米を、さらに30日間、前の日の倍の数のお米をもらえるよう願い出て、王様はこれを約束します。1粒のお米が30日後には......。華やかな色彩の絵で数のマジックが楽しめる、インドの昔話。

『ゴハおじさんのゆかいなお話』
デニス・ジョンソン‐デイヴィーズ 再話 ハグ‐ハムディ・モハンメッド・ファトゥーフ 絵 ハーニ・エル‐サイード・アハマド 絵 千葉 茂樹 訳(徳間書店)

むかしむかし、エジプトにゴハというおじさんがいました。市場でロバを買ったゴハおじさんは、一頭のロバに乗りながらロバの数を数えました。12頭買ったはずのロバが11頭しかいないと思ったおじさんは......。ゆかいなゴハおじさんの笑い話が15話入っています。エジプトに古くから伝わる、布を縫い合わせて描いた絵も楽しい。