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こども図書館でボランティアネットワーク事業における講演会「子どもが育つ 絵本と育つ」を開催しました

カテゴリー:こども図書館
記事分類:事業報告公開日:2022年4月 1日

令和4年3月18日(金)に、5-Daysこども文化科学館1階アポロホールで、講演会「子どもが育つ 絵本と育つ」を開催しました。講師は安田女子短期大学保育科准教授で、幼児期の読書環境の調査や研究に取り組んでおられる矢野光恵さんです。

講演では、子どもが育っていく道筋と、その発達に応じた絵本の紹介をされました。例えば『おんなじおんなじ』(こぐま社)は、短いやりとりの繰り返しや、一緒であること、自分の物であることを喜ぶ時期(概ね1歳7か月~2歳)が表現されていますが、『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)では、少し長いやりとりで、ちょっと違うけど一緒だねという観察力や、周りの身近なものへの関心がついてくる時期(概ね3歳~4歳)を表現していると言えます。

子どもにとっての一番は、周りと触れ合う直接体験であり、絵本の読み聞かせが子育ての万能薬となるわけではありません。それでも、少しずつ成長していく中で、絵本で得た「体験」も、世界が直接あるいは間接的に広がっていく体験となると話されました。

参加者の皆様からは「悩んでいた乳幼児期の読み聞かせについて、大変参考になりました」、「穏やかで心に響く講演でした」などの感想が寄せられました。

講演会の様子

講座関連資料