新着情報

中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2022年1月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2022年2月 8日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2022年1月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2022年1月16日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『11をさがして』
パトリシア・ライリー・ギフ 作 岡本 さゆり 訳 佐竹 美保 絵(文研出版)

11歳の誕生日の前日、サムは屋根裏で古い新聞記事を見つけ、自分が誘拐された子ではないかと疑い始めます。読み書きがうまくできないサムは、転校生のキャロラインの助けを借りて自分の過去を探るうち、少しずつ幼い頃の記憶を取り戻していきますが......。学習障害の少年の葛藤と、彼を取り巻く人々との絆を描いた作品です。

『雪の写真家ベントレー』
ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン 作 メアリー・アゼアリアン 絵 千葉 茂樹 訳(BL出版)

1865年アメリカの農村に生まれたベントレーは、雪が大好きな少年でした。顕微鏡で雪の結晶を見た彼は、その美しさに心を奪われます。やがて結晶を写真に収めることに成功し、多くの人に見てもらおうと写真を撮り続けます。雪の研究と撮影に人生をささげたベントレーの生涯を、温かな木版画とともにつづった伝記絵本です。

2022年1月23日掲載(対象:中学生以上向け)

『ピアノ調律師』
M・B・ゴフスタイン 作・絵 末盛 千枝子 訳(現代企画室)

ピアノ調律師のルーベン・ワインストックは、孫娘のデビーと二人暮らし。彼はデビーがピアニストになることを望んでいましたが、デビーはおじいさんのようなピアノ調律師になりたいと願っていました。ある日、世界的なピアニストがやってきて、心配するおじいさんに「自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?」と問いかけます。

『モギ』
リンダ・スー・パーク 著 片岡 しのぶ 訳(あすなろ書房)

12世紀後半の韓国。朝鮮半島にチュルポという陶磁器作りが盛んな村がありました。橋の下でトゥルミじいさんと暮らす少年モギは、毎日食べる物を手に入れることで精いっぱいながら、名人ミンが作る陶磁器に心引かれ、その仕事をのぞき見ることを楽しみにしていました。高麗青磁に魅せられた少年が、見習い焼物師として成長していく物語。

2022年1月30日掲載(対象:小学校低学年以上向け)

『きれいずきのマグスおばさん』
イーディス・サッチャー・ハード ぶん クレメント・ハード え 小宮 由 やく(大日本図書)

スージーの家に、マグスおばさんがやってきました。きれい好きのおばさんは、スージーの顔やお皿、犬まで磨き立てます。ところが、おうちの中はかえってめちゃくちゃに。2人は動物園に出かけますが、おばさんは動物たちにも「汚れている」と口出しして、みんなを怒らせてしまい...。行動力がありすぎるおばさんの愉快なお話です。

『あたまをつかった小さなおばあさん』
ホープ・ニューウェル 作 松岡 享子 訳 山脇 百合子 画(福音館書店)

小さな黄色い家に住むおばあさんは、毛布をたった一枚しか持っていませんでした。がちょうを12羽買い、大きく育てて羽布団を作ろうと考えますが、羽をむしられるがちょうがだんだんかわいそうになってきます。そこでおばあさんは、いい考えを思い付きました。どんな時も良い知恵を絞り出す、優しいおばあさんの短編集です。