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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2021年11月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2021年12月24日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年11月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2021年11月7日掲載(対象:小学校中学年以上向け)

『犬になった王子』
君島 久子 文 後藤 仁 絵(岩波書店)

大昔、チベットのプラ国に勇敢で心の優しいアチョ王子がいました。プラ国ではヤクや羊の他は食べ物がなく、山の神がおいしい穀物の種を持っていると聞いた王子は、種を手に入れるため旅に出ます。しかし、山の神の所に着いてみると、種を持つのは人間を犬に変えてしまう蛇王だと知らされ......。チベットに伝わる民話を基にした絵本です。

『わすれものの森』
岡田 淳 作 浦川 良治 作(BL出版)

3年生のツトムは、明日の音楽会でたて笛の独奏を任されていますが、大事な笛が行方不明になってしまいます。夕方の学校に忍び込んで探していると、忘れ物を集めている黒マントの怪しい2人組に出会いました。集めた物を「わすれものの森」へ持って行くと聞いたツトムは、笛を取り戻すため、2人と共に森へ向かいます。

2021年11月21日掲載(対象:小学校高学生以上向け)

『きかせたがりやの魔女』
岡田 淳 作 はた こうしろう 絵(偕成社)

ある日学校の階段の踊り場に不思議な女の人とクロツグミが突然現れ、5年生の「ぼく」は、話を聞いてほしいとお願いされます。チヨジョさんという名前のその魔女は、その後もたびたび現れ、小学校にいるという魔女や魔法使いの話を聞かせてくれます。「踊り場の魔女」をはじめとする6人の魔女と魔法使いのお話です。

『賢女ひきいる魔法の旅は』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作 アーシュラ・ジョーンズ 作 田中 薫子 訳 佐竹 美保 絵(徳間書店)

12歳のエイリーンは、賢女になる通過儀礼に失敗してしまいます。大王の命令で、賢女である叔母と一緒に皇子を救出する旅に出ることになります。魔法の島々をめぐる旅は困難だらけで、その上、叔母に呪いがかけられ、エイリーンが一行を率いることに......。少女が仲間と力を合わせて旅する物語です。

2021年11月28日掲載(対象:中学生以上向け)

『雪は天からの手紙』
中谷 宇吉朗 著 池内 了 編(岩波書店)

中谷宇吉朗は、1936年に世界で初めて人工雪をつくることに成功した物理学者です。この作品には、自身の研究について、湯川秀樹をはじめとした科学者との思い出、日常に潜む科学についてなど21編のエッセイが収録されています。専門的な内容も軽快な語り口で分かりやすく説明されており、科学の面白さが伝わってくる一冊です。

『笑う化石の謎』
ピッパ・グッドハート 著 千葉 茂樹 訳(あすなろ書房)

19世紀のイギリス。13歳のビルは父親の失業をきっかけに、化石肥料コプロライトの採掘場で働き始めます。貴重な化石は研究者に買い取ってもらえると知ったビルは、偶然見つけた「ワニ」の歯の化石をいとこと掘り出す計画を立てます。しかし、計画実行の夜、採掘場の小屋で火事が起き、その犯人として、いとこの父親が逮捕され......。