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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2021年8月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2021年9月 9日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年8月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2021年8月1日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『ジュリアが糸をつむいだ日』
リンダ・スー・パーク 作 ないとう ふみこ 訳 いちかわ なつこ 絵(徳間書店)

韓国系米国人で7年生のジュリアは、農業について学べる「楽農クラブ」に入ります。クラブの自由研究で、親友パトリックと共にカイコを育てて絹糸を採ることになりますが、韓国っぽい感じがして、気が進みません。最初はやりたくないジュリアでしたが、自分たちで飼育と研究に取り組むうち、いろいろな問題に気付いていきます。

『野菜を守れ! テントウムシ大作戦』
谷本 雄治 著(汐文社)

食う・食われるの自然界の仕組みを利用し、農薬を使わずに害虫を退治する天敵農法。この方法に着目し、羽を一時的に接着した「飛べないテントウムシ」を作ってアブラムシを退治しようと、研究に取り組んだ高校生たちがいました。彼らの奮闘と実用化に至るまでの道のりを描き、生態系を壊さない農業の方法について考えます。

2021年8月15日掲載(対象:中学生以上向け)

『モンスーンの贈りもの』
ミタリ・パーキンス 作 永瀬 比奈 訳(鈴木出版)

アメリカの高校生ジャズは、夏休みに家族と一緒に母親の故郷のインドで過ごすことに。そこで、同い年のダニタと出会います。彼女は、孤児院を出る時のために起業を考えていました。アメリカで起業しているジャズは、ダニタから相談され、力になろうと思いますが......。異なる価値観や文化に触れ、一歩踏みだす少女の成長を描きます。

『星空ロック』
那須田 淳 著(あすなろ書房)

玲音はロックが好きな中学2年生。夏休みに4日間一人旅をすることになったドイツで、友達である老人から預かったSPレコードをある女性に届けようと奔走します。ドイツでバンドに参加することになった玲音は、バンド仲間と老人の過去をひもとくうちに......。音楽を通じて年代も国籍も違うさまざまな人たちと出会う少年の物語です。

2021年8月22日掲載(対象:小学校低学年以上向け)

『やさいの花』
埴 沙萠 写真 嶋田 泰子 文(ポプラ社)

毎日、食べている野菜がどんな花を咲かせるか知っていますか?他の草花と同じように身近な野菜たちも、とてもきれいな花を付けます。アザミにそっくりな紫のゴボウの花、カスミソウのような白い小さなニンジンの花、タンポポに似た黄色いレタスの花。普段、なかなか見ることのない、珍しい野菜の花を写真で紹介した本です。

『ちょっとだけタイムスリップ』
花田 鳩子 作 福田 岩緒 絵(PHP研究所)

新学期、2年生のゆうとの教室では、みんなが夏休みに行った旅行の話で盛り上がっていました。どこへ行ったか尋ねられたゆうとは、思わずハワイへ行ったとうそをついてしまいます。さらにうそはどんどんふくらみ、取り返しのつかないことに。タイムスリップして、うそをつく前に戻りたいと必死に願うゆうとでしたが......。

2021年8月29日掲載(対象:小学校中学年以上向け)

『ジンベエザメのはこびかた』
松橋 利光 写真 高岡 昌江 文 宮野 耕治 絵(ほるぷ出版)

大阪の水族館、海遊館にいるジンベエザメは、460キロも離れた高知県からやってきました。世界一大きな魚をどうやって運んだのでしょうか。水族館の職員と運送のプロが一丸となって、多くの機材を駆使しながらジンベエザメを大切に運ぶ様子を、豊富な写真とイラストとともに詳しく伝えます。水族館の裏側がのぞける写真絵本です。

『秘密基地のつくりかた教えます』
那須 正幹 作 黒須 高嶺 絵(ポプラ社)

4年生の保は、近所の資材置き場にすみついた子ネコの世話を通して、隣のクラスの省吾と仲良くなります。子ネコと一緒に寝てみたいという省吾のため、2人は資材置き場でキャンプをすることに。楽しい一夜を過ごした2人は夏休み、保の兄と一緒に、カブトムシがたくさん捕れる山に秘密基地をつくり、そこに泊まる計画を立てます。