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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2021年6月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2021年7月 8日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年6月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2021年6月6日掲載(対象:小学校低学年向け)

『あのね、わたしのたからものはね』
ジャニス=メイ=ユードリイ 作 エリノア=ミル 絵 かわい ともこ 訳(偕成社)

小学1年生のメアリィ=ジョーのクラスでは、毎朝交代で自分の宝物を紹介することになっています。みんなは大切な手紙や飼っているペットのことを話しましたが、恥ずかしがり屋のメアリィは一度も話したことがありません。みんなが話したことがない特別な宝物を探していたメアリィですが、ある素晴らしい考えが思い浮かんで......。

『あたまにつまった石ころが』
キャロル・オーティス・ハースト 文 ジェイムズ・スティーブンソン 絵 千葉 茂樹 訳(光村教育図書)

作者のお父さんは、小さいころから石に夢中でした。大人になってガソリンスタンドを始めて、車の修理でもうけても、不景気で仕事を失っても、いつも石のことばかり考えていました。仕事を失い、科学博物館に通うようになったある日、館長に声を掛けられ......。大好きなものに情熱を傾け、「学ぶ」ことを続けた人の実話です。

2021年6月20日掲載(対象:小学校中学年向け)

『お父さんのラッパばなし』
瀬田 貞二 作 堀内 誠一 画(福音館書店)

お父さんはほら話の名人。晩ご飯が終わると、3人の子どもたちに、世界中を旅した時の話をしてくれます。ニューヨークで、102階建てのビルの窓ふき競争に参加して、世界一になった話や、バグダッドの大きな市場で、たくさんの人からお金を盗む大泥棒を捕まえようとした話など、14話の愉快な冒険話が入っています。

『ねずみのとうさんアナトール』
イブ・タイタス 作 ポール・ガルドン 絵 晴海 耕平 訳(童話館出版)

フランスにすむ、ネズミのアナトールは、家族と幸せに暮らしていました。ところがある夜、食べ物を探していると、人間がネズミの悪口を言っているのを聞き、ショックを受けます。人間にお返ししたいと考えた彼は、夜のチーズ工場に忍び込み、味見して作り方の改善方法を書いたカードを置いていく仕事を始めることにしました。

2021年6月27日掲載(対象:小学校高学年向け)

『名探偵カッレ城跡の謎』
アストリッド・リンドグレーン 作 菱木 晃子 訳 平澤 朋子 絵(岩波書店)

名探偵に憧れるカッレは日々、町の偵察を欠かしません。ある日、頬に傷のある怪しい男が現れ、男を追って不気味な2人組の男たちも町へやってきます。彼らの秘密に気付いたカッレは、親友のアンデッシュ、エヴァロッタとともに丘の上の城跡に向かいますが‥‥‥。
「名探偵カッレ」シリーズ1作目で、新たな挿絵の新訳、新装版です。

『おーい、こちら灯台』
ソフィー・ブラッコール さく 山口 文生 やく(評論社)

小さな島の灯台に新しい灯台守がやって来ました。彼は船を安全に導くため、明かりをともし続けます。レンズを磨き、ランプの油をつぎ足し、ぜんまいを巻いて。奥さんもやって来て、子供が生まれ、やがて届いた一通の手紙により、彼の仕事は終わりを告げます。灯台守の日々の暮らしと、海の情景を美しい色彩で描いた絵本です。