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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2021年5月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2021年7月 1日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年5月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2021年5月2日掲載(対象:小学校低学年向け)

『ふしぎなたけのこ』
松野 正子 さく 瀬川 康男 え(福音館書店)

山の奥の奥の村のむかしむかしのお話。タケノコ掘りに行ったたろが、暑くて脱いだ上着をタケノコに掛けたとたん、タケノコがぐぐぐっと伸び始めます。あわてて上着を取ろうとしたたろは、ぐんぐん伸びるタケノコと一緒にうーんと高いところまで来てしまいました。村は大騒ぎになり、とうとうタケノコを切ることになりますが......。

『竹とぼくとおじいちゃん』
星川 ひろ子 著 星川 治雄 著(ポプラ社)

1年生のつばさは、大好きなおじいちゃんと一緒にタケノコ掘りに行くことに。すくすく伸びるタケノコを見て驚き、竹が食べるだけではなく、ほうきやおにぎりの包みといった日用品や、竹とんぼなどの遊び道具として使われていることを教わります。おじいちゃんと孫の温かなやりとりを、竹と絡めてつづった写真絵本です。

2021年5月16日掲載(対象:小学校中学年向け)

『昆虫の体重測定』
吉谷 昭憲 文・絵(福音館書店)

テントウムシの体重を量ってみると、1円玉の20分の1の重さでした。オンブバッタはオスよりもメスの方が5倍以上も重く、カブトムシは幼虫から成虫になるにつれて軽くなります。1万分の1グラムから量ることのできる電子てんびんを使ってさまざまな昆虫の体重測定をした作者が、新たな視点から昆虫の生態を明らかにしていきます。

『ほんとうの空色』
バラージュ 作 徳永 康元 訳(岩波書店)

藍色の絵の具をなくしたフェルコーが途方に暮れていると、突然現れたおじさんが、「ほんとうの空色」という青い花を教えてくれます。その花でつくった絵の具で色を塗ると、画用紙に描いた空に日が昇り、雲が形を変え、夜には星がきらめくようになりました。それからフェルコーが絵の具を使うたびに、不思議な出来事が次々に起こります。

2021年5月23日掲載(対象:小学校高学年向け)

『エンデュアランス号大漂流』
エリザベス・コーディー・キメル 著 千葉 茂樹 訳(あすなろ書房)

1914年、南極大陸横断に挑戦したエンデュアランス号。しかし過酷な自然に阻まれ、船は氷に押しつぶされてしまいます。小さな救命ボートで海へ逃れ、孤島への上陸やキャンプ場設営に命がけで挑む、隊長シャクルトンと隊員たち。荒れ狂う海と厳しい寒さ、絶望に襲われながらも、彼らは生きて帰ることを決して諦めませんでした。

『ハヤ号セイ川をいく』
フィリパ=ピアス 作 足沢 良子 訳 E=アーディゾーニ 絵(講談社)

デビッドは、川に流れてきたカヌーを見つけ、持ち主のアダム・コドリングと友達になります。アダムの屋敷には16世紀から伝わる1編の詩がありました。その詩の謎を解けば、祖先の隠した宝の在りかが分かるといいます。今は貧しいコドリング家を救い、アダムが愛するその屋敷を失わずにすむように、2人は宝を探し始めます。

2021年5月30日掲載(対象:中学生向け)

『気が付けば動物学者三代』
今泉 忠明 著(講談社)

動物学者の父の影響で、幼少期から当たり前にように動物と触れ合ってきた著者。父の仕事を手伝うようになり、自然と動物研究の道を進んでいきます。動物採集に没頭した学生時代、イリオモテヤマネコなどの希少な動物の調査に奮闘した経験など、自らが歩んできた道のりを通して、研究の面白さと夢を持ち続けることの大切さを伝えます。

『庭師の娘』
ジークリート・ラウベ 作 若松 宣子 訳 中村 悦子 絵(岩波書店)

女性が職業を選択することがまだ難しかった18世紀のオーストリア。庭師の父とメスメル博士の屋敷に暮らすマリーは、将来修道院に入ることを決められていました。しかし、庭師になりたいマリーは、博士にそのことを打ち明けます。すると、庭の一角を任されることになりますが......。夢に向かってひたむきに歩む女性の姿を描きます。