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浅野氏入城400年記念事業平成29年度歴史講座「江戸時代の広島~浅野家と広島藩~」
第3回「広島藩の武術」を開催しました!

カテゴリー:中央図書館
記事分類:お知らせ更新日:2017年11月 2日

浅野氏入城400年記念事業平成29年度歴史講座「江戸時代の広島~浅野家と広島藩~」第3回「広島藩の武術」が9月2日(土)に開催されました。
その概要を簡単にご紹介します。

第3回「広島藩の武術」  
講師:貫汪館館長(日本古武道振興会常任理事、日本武道学会中四国支部会理事) 森本 邦生さん

歴史講座第3回_1歴史講座第3回_2

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概要

江戸時代の広島藩の武術については、原爆等によってほとんどの資料が失われている状況で、各藩主の武芸振興策等についてもつまびらかではないことが多い。全般的にみると藩の武術稽古場も長期間設置されておらず、藩が武芸の振興に力を入れたというより、各武術のそれぞれの流派の師範の努力によって広島藩の武芸は維持されていたと思える。わずかながら残っている資料から広島藩で行われた剣術、槍術、柔術等の各流派について簡単な説明と武術史を知るための書籍を紹介する。

  1. 武術の分類
    武術を大きく分類すると、剣術、槍術、居合、薙刀・長刀、柔術、弓術、砲術(棒火矢を含む)、馬術、水術、軍学、水軍などに分けることができる。しかし、現代武道と異なり剣術と称しても居合の技を含む場合もあり、槍術と称しても長刀の技も含むことも多く、また、居合であっても剣術や柔術の技を含むことが多かった。その中でも、もっとも多くの種目を稽古するのが柔術であり、素手と素手による攻防の稽古はその基礎で、六尺棒や杖・鎖鎌・十手・分童などをも稽古した。
  2. 広島藩の武術諸流の紹介(この報告では主なものを紹介する)
    (1) 剣術
    一刀流、円明流、大石神影流、新陰流、信抜流、貫心流などある。貫心流は築山通護により広島に伝えられ、以後、築山家により広島にその伝統は続き、明治元年(1869)に広島藩の剣術は貫心流に限られた。幕末には、防具着用の試合稽古が盛んとなり、多くの流派で他流試合も増えてきたが、広島藩では、他流試合をする流派が主に貫心流しかなく、他藩の動きに大きく後れを取っていたと言える。
    (2) 槍術
    香取流、佐分利流、宝蔵院流などがある。剣術より早く防具着用稽古が行われており、他流試合も積極的だったと思われる。優れた槍術家のところに藩から留学をしていた記録もある。
    (3) 柔術
    渋川流、澁川一流、難波一甫流などがあり、記録によると他流試合も行われていた。
  3. 演武
    大石神影流剣術・無雙神傳英信流抜刀兵法・澁川一流柔術の演武が行われた。
    ※演武の様子を動画でご覧いただけます。(下の番号をクリックすると再生されます)
    動画①動画②動画③

講師紹介資料

広島藩の武術史を知るための書籍 ※広島市立図書館に所蔵がないものを含みます。

参考資料