10月14日(土) に、まんが図書館で、平成29年度漫画史講座を開催しました。

講師に北九州市漫画ミュージアム 専門研究員の表 智之(おもて ともゆき) 氏を迎え、｢変わりゆくマンガと社会～ネット･実写化･聖地巡礼～｣をテーマにお話いただきました。

講師は、美術館の学芸員という立場で漫画に関わっておられ、その視点から、漫画の現在のありようと、それを取り巻く社会のありようについて論じられるとともに、マンガの｢実写化｣、マンガの多様性と雑誌というメディア、マンガと｢ネット｣、物語を増殖させるネットの力、アニメ･マンガと｢聖地巡礼｣、｢この世界の片隅に｣の成功など様々な角度からお話しされました。

また、講演の最初で、当館が開館20周年を迎えることに触れられ、開館した1997年に文化庁メディア芸術祭と手塚治虫文化賞が発足したことを挙げられ、漫画が文化として認められていく、大きな出来事のあった年だったことを述べられました。

参加された方からは、｢内容が密で濃厚だった。｣｢これまで思ってもみなかった視点からの解釈が聞けて非常に面白かった。｣などの声があり、大変好評でした。

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