中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2022年8月)に掲載された本の紹介

カテゴリー
こども図書館
記事分類
お知らせ
公開日
2022年9月21日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2022年8月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2022年8月1日掲載(対象:小学校低学年以上向け)

『ウォーリーと16人のギャング』
リチャード・ケネディ 文 マーク・シーモント 絵 小宮 由 訳(大日本図書)

ある日、小さな町カウリックに16人のギャングがやって来ます。町を守るお巡りさんたちは釣りに出かけてしまい、誰も助けに来てくれません。

町の人たちはみんな家の中に隠れてしまいますが、ウォーリーという男の子だけはギャングたちの前に進み出て、勝負をしようと言います。小さな男の子には勝てそうもない勝負ですが、ウォーリーにはある考えがありました。

賢い男の子が知恵を使ってギャングたちをやっつけるお話です。ウォーリーのユーモアたっぷりの作戦は、きっとびっくりすると思います。

2022年8月15日掲載(対象:小学校中学年以上向け)

『オンネリとアンネリのおうち』
マリヤッタ・クレンニエミ 作 マイヤ・カルマ 絵 渡部 翠 訳(福音館書店)

今年の夏はどんな思い出ができるでしょう。この物語では、夢のような楽しい夏休みを過ごす女の子たちの様子が描かれています。

夏休み最初の日、茶色の封筒が落ちているのを見つけたオンネリとアンネリは、そのことがきっかけで、2人で住むのにぴったりのすてきな家を手に入れることになるのです。2人きりで家に住むことにした彼女たちは、市場での買い物もご飯の用意も全部自分たちだけで行います。

不思議なお隣さんとお茶する日もあれば、家族や友達をみんな招待して誕生日パーティーを開く日も。2人の幸せな夏の日々の物語です。

2022年8月22日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『指ぬきの夏』
エリザベス・エンライト 作 谷口 由美子 訳(岩波書店)

8月も後半となりました。学校はお休みだけど、普段と違うすごい冒険なんてなかなか見つからないものだと思っていませんか?

田舎の農場で暮らすガーネットもそうでした。ある暑い日に川遊びをしていて、小さな銀の指ぬきを見つけるまでは。不思議なことにそれからというもの、代わり映えしない農場での毎日に、心躍る出来事が続いていきます。待ち望んだ雨が降り、新しい家族が増え、図書館に閉じ込められ、飼っているブタはすくすく育ち...。

ガーネットの活躍を読みながら、ぜひ一緒にわくわくする夏の日々を味わってみてください。

2022年8月29日掲載(対象:中学生以上向け)

『アドリブ』
佐藤 まどか 著(あすなろ書房)

夏休みもそろそろ終わり、また新しいことが始まる時期ですね。チャレンジしたいことはありますか?

イタリアで母と暮らすユージは、10歳の時にフルートと衝撃的な出合いをします。フルートは触ったことさえありませんでしたが、才能を認められ、国立音楽院に入学。着実に力を付けていきますが、自分の能力や経済的な問題に悩み始めます。

しかし、恩師との出会い、ライバルとの関わり、周囲の温かい応援などをきっかけに音楽への情熱を取り戻します。音楽や仲間から大切なことを教わる中で、自由に自分らしく生きる覚悟を決めていく少年の物語です。