第5回21世紀広島市図書館計画検討委員会議事録
1 日時 平成14年9月12日木曜日 午後1時30分〜4時30分
2 場所 広島市立中央図書館3階セミナー室
3 出席委員 委員長 田村俊作 副委員長 柴田幸子
委員 久保田貴美子 熊本裕子 田中聰司 中村隆行 前田香織 山田宏美
4 欠席委員 委員 岡原重則 小池源吾
5 事務局 中央図書館長 こども図書館長 安佐南区図書館長
中央図書館管理課長 中央図書館事業課長 外4名
6 議題 1 論点整理について
2 21世紀広島市図書館計画の体系について
7 公開・非公開の別 公開
8 傍聴人の人数 0人
9 会議資料名 1 論点整理について
1-1 図書館資料について
1-2 図書館サービスについて
1-3 図書館網整備について
1-4 大学図書館との連携
1-5 管理運営体制
1-6 ボランティアについて
2 「21世紀広島市図書館計画の骨子(案)」
(委員長) 前回から引き続き、論点整理と骨子(案)について検討していきたい。論点整理のところで広島市図書館が抱える問題とその解決策での議論というのを整理して、市民に公表されるのが骨子案で一番大事なものである。本日は、前回に引き続き論点整理の残りを議論し、その後で骨子案を見ていきたい。今回の会議の次はシンポジウムがあり、中間まとめを公表することとなる。
議題1 論点整理について 1-1 図書館資料について 1-2 図書館サービスについて
(資料「図書館資料について」「図書館サービスについて」により、修正部分を説明)
(委員) 最初から5ページ目の資料の保存と管理というところに背景となる数字として、これまで3年間で2万数千冊の本が紛失あるいは毀損で失われている実態、年間図書購入費のどれくらいに相当しているかというコンパクトな実態説明を入れていただきたい。
(委員長) 課題のところに保存管理関係ということで入れればいいと思う。
(委員) 土日によく家族で利用するが夕方5時までで閉まってしまうので、できたら平日と同じ7時までに延すとか、サマータイムを導入してはどうかと思う。
(委員長) サービスの4ページ目のところに開館日の増加、開館時間の延長と書いてあるので、具体的にはいいと思うがどうか。
(委員) 報告書の具体的施策があるのであれば、具体的にサマータイムの導入などと書けばいいのではないか。
(委員長) どこまで具体的に書き込むかだが、他にないか。
(委員) 開館時間の延長は必要なことだが、職員のことがあるのであまり時間をきっちり「何時まで」と書くと難しい。幅を持たせた言い方で時間延長でいいのではないか。 
(委員) 検討委員会が広島市に提言するわけだから、具体的に例えば学校週休二日制に備えて週末とか、そのように開館時間延長を提案した方がいいのではないか。
(委員長) 全体を考えると、ストレートに縛るのはどうかなという気がする。開館時間の見直しのところに例えば「週末の開館時間の延長などを検討する」とか、「開館時間の見直しを行う」などの例示のような形で入れてはどうか。
(委員) 子どもの教育、学校教育との連携ということとIT化と両方かかわってくると思うが、学校教育との連携というかなり抽象的な形で書いてある。具体的に市域のネットワークとか学校ネットワークというものが出来ているので、そういうものと密に連携をとって、例えばここでインターネットで誰からも見れるというのは当たり前のことで、更に学校からはデジタルアーカイブの大容量のデータとかそういうものも充実した形で参照ができるような支援ができる体制にしておいた方がいいと思う。できればそれをもう少し地域的なバックアップということで入れてもらえればと思う。
(委員) 学校の半数ぐらいが、この夏には学校LANを引いているので、活用した学習をしていきたい。全国的には広島市、広島県はかなり遅れている。全国ではかなりオンライン化、それから地域との連携が出来ている。早急にやらないとかなり出遅れてしまうのではないかと思っている。子供たちは家庭でもかなりコンピュータを操作しているので、インターネットで資料を得る調べ学習的な事になるとかなり答えていくようなシステムを作っておかないといけないのではないかと思う。それとある県では学校の本も公共図書館の本も共有財産であるから管理をまず公共的な図書館で管理をして、マークや分類や貸出なども統一している。公共図書館で一括購入して、それを各学校に貸出すような形をとっているところもある。だから一体化という事もいるのではないかと思う。公民館と図書館と学校とがバラバラになっているような感じがしている。ムダも少ないということだそうだ。山口はかなり幅広いネットワークでつながっており、税金や予算が低い高いにかかわらずやっているところはどんどんやっている。
(委員長) ネットワークの話は具体的にはどんなことを考えればいいだろうか。
(委員) 学校や地域との連携、そういう社会活動を活発にさせるための図書館機能というものは最後の話だと思う。「ふれあう」というところは、図書館を拠点とした交流の機能それから更にそれを交流に留まらずそれを持ち帰って、地域活動、社会活動に活かすような市民の活動を支えるという消極的感覚から育て促していくような機能というのが「支える」ところにイメージしているが、そこの機能ではないかと思う。
(委員長) 図書館から出て行っていろいろなサービスをどんどん提供していく。大事な話だと思うが、論点整理の中で、もしそういうことを考えるとすると具体的にこれも例示になると思う。
(委員) もう一つは、物流がかなり他県ではサービスとして出来ていて、「ともはと号」などでどんどん有機的に動いていかないとだめだと思う。そうすれば、もっと活用率も高くなる。広島県の基礎学力5年生の国語と算数をやったが、図書館のあるところとないところ、それからいわゆる地の利のいいところの差がはっきり出ている。学力を上げるということでもだが、図書館を利用するということを知らないで大きくなっている子どももいるのだということを結果から見た。小さいときからやはり図書館に足しげく親しんで利用するという教育をしなければいけないとも思った。
(委員長) 図書館の方から今の話についてはどうか。学校との連携強化の具体的な中身をもう少し書きこんでいいのではないかという話だった。インターネットを活用した授業への援助というようなこと、それからもう一つが資料の配送、物流の方でも何か工夫してよいのではないか。
(委員) 図書館サービスのところで、学校サービスという項目を一つたてて、どういう問題点があるかというような書き方はどうか。
(委員) 例えば学校図書館で足りない図書などの要望などが図書館にあるのか。
(事務局) 現状としては、中央図書館に各館から引き上げた図書を持っているので、再利用という形で、学校や保育所、幼稚園などに必要な図書を持って帰っていただいている。先程の蔵書の共有の件であるが、確かに福岡などは市民図書館に学校から来て選書しているというのはあったと思うが、やはりそれぞれの学校で教育方針に基づいて学習に必要な資料を揃えるとうことを学校が主体的にやった方がいいと思う。それで例えば足りないものに関しては公共図書館が補充という形で資料提供するなどということは考えられる。
(事務局) 学校と図書館との関わり方であるが、資料という面では学校図書館の整備が今進んでおり、学校の教育に必要な資料の充実というのは当然学校の方でやるというのが一方である。学校が終わって、あるいは休みの日に地域で学習するところで、公共図書館が関わってくると思う。以前まだ学校の整備が進んでない時期は、公共図書館から学校に本を貸してということはあったが、数から言っても今市立の小学校が136校、中学校を含めると相当な数になり、市立図書館はここと区にあるだけで全部の学校に公共図書館から提供できるほどの力はない。もしそういう体制をとるとすれば別に学校図書館の支援センターみたいなものを独立して作らないとおそらく難しい話だと思う。また、資料の購入や整理を一元化するということは、理屈の上では可能だが、広島市の規模でそれが可能かどうかというのはよく検討してみる必要があると思う。あとはコンピュータのデータを更新するので、図書館のデータがインターネットを通じてご覧いただける。それをどういうふうに学校の方で活用していただけるのか、あるいは我々がそのためにもう少し何かしなければいけない事があるのかという事は提案いただければと思っている。
(委員) 中区図書館が近いので、教育カリキュラムなどに合わせて団体貸出を活用しているが、橋を渡って子ども達を連れてということになれば往復3時間かかる。すぐ目の前にある小学校でさえそうであるから何か物流があればと思う。それとこの間の基礎基本の定着度調査の時に一回も公共図書館に行ってないという子どもがかなりいるということでショックだった。ましてや安佐北区の方はもっとデータが低くて、いいところで50%くらいだったが、ゼロというところもたくさんある。学校とタイアップして図書館への敷居を低くするようにPTCで親と一緒に行くとか、そうするとリピーターが増えていくので、学校もやっていかないといけない。それから先程の財産の共有化ということだが、全てが全て公共図書館でというのではなくて共通するものがあると思う。予算には限りがあるので、ムダを省くことも必要だと思う。それぞれの学校でも準備をするが量的にいるものだから、時差を変えれば利用できるわけで、そういうことで共通で使えるものはやっていただいたらなと思う。それと学校間の連絡をしながらの共通財産利用ということも学校の方では今進めているが、そういうところもいるのではないかと思った。
(委員) 巡回図書の機能を学校などを含めて、支援機能として考えてみてはどうか。具体的には、「ともはと号」が学校を巡回するようなことが考えられるのではないか。
(委員長) 学校の例えば校長会などと図書館とが話し合いの場を持つところから始めないといけないのではないか。制度としてそういうことをちゃんとやっていく必要がある。
(委員) 今、朝10分間読書というのがあるが、そういうふうに熱くなっている時にこそいろいろなことを利用するとまた違うかなと思う。
(事務局) 毎年、こども図書館から各学校へあてて図書館招待という見学を兼ねて図書館の利用方法とか知っていただく案内を出している。希望があるところはそれを受けているという形だが、それといろいろ選書の参考にしていただけたらということで、ブックリストや毎月の選書リストを送っているが、確かに定期的に開いている会合がないということでやはり緊密な連携を取っているとは言えない。今後の課題であろうとは思う。小学校や中学校の図書館部会には要望があれば図書館の方から出かけて行って、いろいろな話をしたり、指導課にもいつでも学校図書館のことで勉強したいということがあれば、職員を派遣すると話してある。
(委員) この7ページの児童サービス、ヤングアダルトサービスの2番に学校教育との連携の強化というところがあるが、そこにもう少し文言を入れてはどうか。
(委員長) これを(6)の次に(7)として学校教育の連携の強化ということでいいかと思う。一応図書館の方でも呼びかけてはいるが、もっと実のあるようなものにする必要がある。それにはどうすればいいかといういうことだと思う。具体的なものは学校の要望との兼ね合いの中で出てくる話である。例としては、選書の援助、提供、資料の使い方の案内やデータベースなどの教材の提供などがある。
(委員) インターネットを経由すればできるし、検索などはそれで充分だと思う。今、広島市の学校は小さな一つのイントラネットを作っている。そのイントラネットと直接図書館のネットワークが繋がっているのと、間にインターネットが入ってくるのとではできるサービスが全然違ってくるので、そこは是非直接繋がるような形でお願いしたい。
(委員) VANのような形にすればいい。
(委員) そうだ。最初に言った市域ネットワークである。図書館のネットワークも、もちろん行政のネットワークも広島市域でどんどん出来ているが、今、残念ながら全部独立している。接点はみんな同じところにあって欲しいというのがあり、学校ネットワークをできれば図書館と連携するようにということを お願いしている。それから行政の方にもお願いしているところなのでできれば図書館もそういう方向でやっていただくと、広島市として非常にメリットのあるネットワーク作りができるのではないかと思っている。やはりせっかく作るのであれば、広島市の子どもを積極的にバックアップできるネットワーク作り、市域ネットワークの充実というか、学校との密な連携というのが、(7)が学校との連携の強化ということであれば、その中に一つ入れていただきたい。
(委員長) そうすると、学校教育との連携の強化については、学校の校長会などとの話し合いの場を持つことが望まれる、というようなことでどうか。
(事務局) 特に学校との連携で一番困っているのが、窓口である。熱心な先生に頼るようなやり方ではなくて、もっと組織立てたものにしたい。
(委員長) 協議機関を作ることから始める方がむしろ大事である。そこの場で今のような話を出していき、それを教育委員会の方に戻していくべきで、片方だけで言っているとなかなか進まないのではないか。7については、協議の場を設けるなど連携を強化するということでいいか。
(委員) (8)番の快適な読書空間の提供の3で図書館がくつろぎの快適空間になるようにするための検討とある。また、骨子のニコニコ図書館の8番にホスピタリティに満ちたくつろぎの快適空間の創出とあるが、次の重点的施策のところでそのことが全然ふれられていない。図書館の周りには緑の空間があるので、そこで読書を楽しみながらくつろぎの場とするということを入れていただきたい。
(委員長) 論点整理の7ページのなお書きのところに「野外での」あるいは「野外ゾーンを利用した」などと入れてはどうか。それに呼応する言葉で骨子を考えることにしてはどうか。
(委員) 開架冊数の増加とあるが、具体的に数値目標を出した方がいいと思う。今までとは違うことを市民にPRするためにもやはり150万冊とか数値を入れたい。
(委員長) 積み上げていかないといけないので、今いくらになるかすぐには出ないと思うが、ではそこに目標値を入れるということにする。
(委員) こども図書館などで、例えば寝転がって読むようなところがあるのか。そういうスペースが図書館の中にあってもいいかなと思う。
(委員) 畳のように、座って読んだりする場はすごく子どもも喜んでたくさん本を持って来て読めると思うが、マットの場合は、その上で飛んだりして他の子たちの読むじゃまになるので、畳がいいと思う。
(委員長) それは、快適な読書空間の提供のところで、今の施設の中でより快適な工夫をすると入れていくことにし、最初の2つ資料とサービスについてはいいか。
議題1 論点整理について 1-3 図書館網について
(資料「図書館網について」により、修正部分を説明)
(委員) 新中央図書館の再整備に当たっては中央図書館、こども図書館、まんが図書館の統合を行うということになっている。このことについては、余り賛成ではないが、こども図書館の機能が縮小されるようなことは絶対にあってはならないと思っており、そのことを明記していただきたい。大人の図書館の付けたしではなく中央図書館の中にはあるけれども、こども図書館の今まで持っていた独立していた機能を管理運営の面で残していただきたい。そこのところをしっかりとお願いしたい。それともう一つ自動車文庫のことだが、今利用がだんだん少なくなりつつあり、最終的には縮小・廃止ということがうたわれているが、廃止までは書かなくてもいいのではないか。と言うのは、自動車文庫が果たしてきた役割というのはあったと思う。過去には「こばと号」が、こども図書館にあり、それは本当にもう陳情に陳情を重ねて作ってもらった経緯があった。それがこども図書館が新しくなった時に、館外活動が中央図書館に一本化されて、結局その「こばと号」はいつの間にかなくなってしまった。今あるものをなくすのは容易だが、新しい機能というか物を今度また生み出すというのは非常に難しい。だからこのことは地域文庫も含めて慎重の上にも慎重を重ねて決定していただきたい。
(委員長) 基本的なここでの考え方というのは、図書館とその分館的機能を持った公民館図書室をベースにして、公民館図書室と類似の機能を果たしていた地域文庫や自動車図書館については、縮小するということだが、いかがか。
(委員) 学校の立場として、先程話をしたことと反対のことが書いてあると思った。特に廃止などは、安佐北区などは図書館がなく、子どもたちが図書館に行ったことがないというのが5年生にしてゼロという答えが出ている。図書館に行けなければ、地域文庫や自動車図書館を活用するというようなことはとても大切だと思う。各区毎にきちっとサービス網が出来ていればいいが、それまでの過渡期としては大切な役割を果たすのではないか。
(委員長) これは、結局、公民館図書室の代替的なものではないかと思っている。つまり自動車図書館というのは広島市の場合、実際には直接利用者にサービスしている部分は非常に少なく、配本、要するに本を届けて行ってそこで更にその地域の責任者の方に管理を委託するというような形で、実際には運営さ れている。それで、単に図書館が本を委託して置いてもらうというようなところは、それをやるぐらいなら確かに公民館の方でもう少し密度の濃いサービスをする方が納得がいく。地域文庫まで廃止したいのはそういうことである。自主的に運営しているような地域文庫についてまでそのサービスをやめるというのは考えていない。
(委員) 自動車図書館で、図書館に来れない人たちや養護老人ホームを回って配本するとか、そういうことに継続して使うなどしていけばいいのではないか。
(事務局) ここで言う自動車図書館は、直接市民の方に何箇所か車が行って、そこで直接貸出す機能のことを言っており、いわゆる施設に本を届けて行くというのは、配本という言い方であるから、これは必ずしも大きなバスでなくてもライトバンでもできるし、そういうことまで止めるという意味は含まれていない。
(委員長) それは是非やった方がいいと思うが、施設や個人のところまでということになれば、ボランティアの話に係わるかもしれないが、図書館というのは、在宅の方などについてはそのぐらいのことはやってもいいのではないかと思う。自動車図書館というと、町々を回ってそれで図書館員がその場所その場 所で本を直接貸出すような場所というイメージが強いが、これはそういうものではないということか。
(事務局) いやここに書いてあるのは、そういうことである。今、自動車図書館は18ヵ所あるが、この方向で、ただし2にあるように過渡的な措置としてはということで一気にという事ではなく、そのような方向性を考えているという表現である。
(委員長) (5)自動車図書館の1の書き方をもう少し工夫して、そこがはっきりわかるように、「ハード・ソフト両面での施策展開により」という書き方なのでちょっとわかりにくくなっているのではないかなという気がするが。
(事務局) ハードというのが、白木、阿戸、似島など6館程、要は遠隔地の過疎地域の公民館図書室を図書館のように整備し、本も増やしてオンラインで結んでというのがハードである。ソフトというのがインターネットで家庭から本が予約できたり、近くまで届けてくれたりというサービスで、それが行き渡るまでの間はこういった自動車図書館を引き続き、要望の強いところで行うサービスをこれから展開しようとしている。そういうつもりで書いたが、表現を少し考えてみたい。
(委員長) 配本所と自動車図書館の区別がわからない。届けるのにかわりはないので、そこは重複しても書いていただいた方がいい。高齢者施設への配本はむしろ強化し、その上で縮小や廃止を考えることにしたい。基本的にはここは、そういうことや中央図書館の改築が一つと、地域拠点となっている場所では分館を新たに作るということ、それから公民館図書室を充実させ、また公民館との連携を強化するという3つのことを入れる。それに従来の3館の一層の機能の充実というようなことを1の中央館のところに入れていただければいい。
議題1 論点整理について 1-4 大学図書館との連携
(資料「大学図書館との連携」により、修正部分を説明)
(委員長) 対応方針で順番を変えて5の連絡協議会を作る方をトップに持ってきたほうがいい。優先順位という訳ではないが、どうしても先の方から見てということになると思うので、利用の促進の方に、1、2、3と入れていただいて、それから、交流の促進のところで4、5と入れこんでいただく。そういうことでよろしいか。その方が、どうしてそれが必要なのかという説明がちゃんとわかる。
議題1 論点整理について 1-5 管理運営体制
(資料「管理運営体制」により、修正部分を説明 )
(委員) 本の選定などで、購入の一割でも、ITを入れた時に、市民がどんな本を入れて欲しいかを投票する制度を作ってもらうとか、サービスなどでも区から1人ずつ市民モニターを募集して月に一度、こういうところを改善して欲しいとかいう話し合いを持つとか、市民の意見が出せるような場を作ってもらえたら、いいと思っている。企画もの、例えば「おはなし会」にしても、とても楽しいものがたくさんあるが、いいものは他の区でもするように、評判の悪いものはこのように改善していったらいいのではないか、というのを モニター会議で改良するようなことをしていただけたら、いいなと思う。
(委員長) 後半の話はモニターの話で、管理に入れていいと思う。前の方の本を選ぶ時の話だが、それもモニターの中に入れた方がいいのか。
(事務局) 図書館協議会というのがあり、現在年に4回、開催されている。このメンバーの中にも委員の方がいらっしゃいますが、基本的には図書館運営について、意見をうかがうというのが役割りで、その中に市民公募委員も、二人入っている。そういう形で、図書館の運営についてのいろいろな角度からの意見をうかがうというのがある。
(委員長) 管理、運営に対しての6ページの最後のところの、計画的な運営と、運営の透明性というところに、年度毎に自己点検と評価を行って公表するということが書いてある。サービスの進展具合について、きちんと市民に報告するということと、さらに、図書館協議会に評価を求めることなども可能であるという文が入っている。この辺をもう少し工夫してはどうか。町の図書館などで、協議会がうまく活性化にも、つながっているという話を聞いたことがあるが、広島は確かに大きいなという感じがある。つまり、協議会に全部代表させるだけではなくて、モニターという部分が別にあってもいいかもしれない。
(委員) モニターで要望をどんどんつなげる形の方が可能性があると思う。
(事務局) 図書館協議会というのは全市で10名で会議を行うが、地域の実情が必ずしも全部、反映しきれているとは思えない。そういう意味では、分館単位くらいに、例えば利用者懇談会みたいなものを年に何回か開くという工夫はあると思う。
(委員) 区で読み聞かせなどのボランティアをしていると、年2回くらい集まりがある。そういう時に、やはりいろいろ意見が出ている。
(委員) 会を開いたり、またアレンジするのは、図書館でも大変だと思うので、電子会議室や、インターネットを使ったアンケートなどもできる。そういうレベルで意見集約をしてはどうか。電子会議室と言うと、敷居が高いように聞こえるが、一回仕組みを作れば、後は同じなので、そういうのも一つの方法ではないかと思う。
(委員長) 会議室は、いろいろ誹謗中傷などの書き込みがあったりすると聞くが。
(委員) それは、誰でも乱入できないような方法が出来る。
(委員長) 工夫して、モニター同士の会議室とういうのも確かにあるのではないか。
(委員) 誰でもオープンにしてしまうと、匿名性が高くなって、メチャクチャなことになってしまうが、特定の人しか入れない会議室が出来るので、そのようにすれば、割と建設的な意見が出ると思う。
(委員) 電子会議を開かなくても、今の図書館協議会と、さらに、分館での各地域から各層の声が反映されるような仕組み、モニター制度などを考えてはどうか。
(委員長) それを、4の3で入れるということでいいか。図書館協議会が、市立図書館の運営についてモニターするほか、分館での利用者懇談会、あるいは、モニター制度などを設けることなどによって、市民の意見を広く反映させるような運営を目指すということでいいか。
(委員) (2)の職員のところだが、1のところなど、「図書館」を「本校の職員配置は」としても通ずるような感じだ。ただ「司書資格を有し」というところが違うが。図書館の職員として必要なことと言ったら何だろうかと思う。これは、どこの職場も企画力は欲しいし、指導力を持った者も、調整力を持った者も欲しいということである。だから図書館では、専門知識を持った職員ということと、それから市民サービスの徹底できる人格というか、それを備えた者を確保するのではなく、育成ということが必要だと思う。はじめからそういう者は確保できない。それから2番の専門職のところで、やはり市民に対応した時に、態度として出ていくような、専門知識はもちろんだが、そういうのがどこの職場でも言えることで、その職場にあったようなというのがいるかなと思うが。
(委員長) それは入れた方が、サービスの考え方をきちんと位置づけている。確保と言うのは育成ということで入れたほうがいいと思う。
(委員) 職員の定着率というのは、どうか。例えば、若い人が結婚などで去っていくとか、育てるのが続かないということはあるか。
(事務局) 退職者が、どのくらいというのはよくわからないが、市の職員だから異動で図書館から出て行くというのは、特にこの近年、以前よりも回転が早くなっているというような印象を受けている。
(委員) 専門職は長くいるのか。
(事務局) 専門職で採用された者は、最近はいない。最後の専門職採用が昭和58年くらいで、それ以後は市役所の中の人事で動いて配置されている。
(委員) よく西区の図書館に行くが、今のこの人数で業務をこなして、「おはなし会」を企画・実行して、かつ、市民にゆとりのあるサービスを与えようと、精一杯努力されていると思うが、こちらの方から見ていると、もう少し人数を増やしてもらわないと、本来、実力を持った、いい資質を持った司書でも、日常の業務に追われてしまって、とてもそういうことが出来なくなっていくのではないかと思う。人数を増やしてもらうのは、やはり難しいのか。そうやって人数を増やすことによって司書にゆとりが生まれて、市民と対話できるようになる、レファレンスも出来るようになっていくと思うが。
(委員) 司書の業務は、例えばいろいろな活動、すべてにたずさわる業務なのか。
(事務局) 図書館で行われる業務については、全部かかわる。
(委員) 逆に言うと、司書でなくてはならない、つまり「おはなし会」から何からみな、司書でなくてはならないのか。このキャパシティに対して、司書がどれくらい必要なのか、そのへんの試算が統一できるかどうか。また足りないのであれば、それはどの程度足りないかというのは、何を基準にするのかわからない。
(事務局) 司書の仕事と言えば、一般的には、資料を扱う仕事とサービスを市民に直接提供をする仕事が一番大きな仕事となる。サービスというのは、法律でこれだけやりなさいという決まりはない。図書館法ではこういうサービスがあるということは書いてあるが、それを量的には全く表現していない。図書館でどこまでやるかというのは、そこで持っている人の能力、資料の能力、予算の能力の中で決まってくる。逆に言うと、職員の数によってそこのサービスの量と言うか、それが限定されてくるという実情である。だから、資料、職員の数が増えればそれだけもっとサービスを拡大することは可能になっていく。例えば、「おはなし会」を月に1回しかやれてないのが、もし人数が増えれば週に1回のペースでやれるとか、そういう形になってくる。おそらく職員は忙しくしていて、自分でやりたいと思っている仕事の半分くらいしか、やれてないのではないかと思う。本当はもっとこういうこともやりたい、こういうこともやれたらいいという気持ちを持ちながら、いつも仕事をしているのではないかと思う。
(委員) 図書館あたりの司書の数というのは、一つの基準のようなものはないのか。つまり、貸出数だとか、開架数だとか。
(事務局) それは、以前は文部省で出していた。
(委員) 最低基準のようなものがあるのか。
(事務局) 最低基準という形であった。
(委員) それはどんなものが基準になっているのか。
(事務局) 以前文部省で作っていた最低基準は人口でという作り方をしていたが、今はもうなくなっている。
(委員) そうすると、司書が何人足りないとか、これは出さなければいけないとか、議論する場合の基準は何になるのか。多ければ多いほどいいが、何を根拠に数を議論しているのか。
(事務局) 数の議論は、新しい仕事を増やすときに、これだけの職員が必要であると、具体的な算定をする。日常の仕事の中で、いま10人でやっているが、15人いればというような感覚としてはあるが、正直言って、日常的な業務の中では具体的な算定はできない。
(委員) 例えば現状で、中央館でどれくらい足りないという感じなのか。
(事務局) それは言えなくて、とにかくその人数の中で、やれることを精一杯やるという状況である。
(委員) 目標を掲げて、21世紀の図書館にこういう機能を持たせるためにはさらに何人の司書が必要だという、そういうのはないものか。
(事務局) 新しく図書館を作るときであれば、建物の大きさ、本の量、そのあたりがベースになる。
(委員) そうすると、330万冊で、それを一つのベースに考えるというのは、難しいところだろうか。
(委員長) 各施設で、貸出数がこれくらいで、蔵書数がこれくらいなら、最低これくらいは、いるという話はある。これを超えると病気になる人が出てくるという数字はあるが、それは、貸出数をベースにした数字で、レファレンスなんかについては、日本はこれから大阪みたいな形ではじめられているところである。レファレンスは、労働集約的というか、知識集約型のサービスであるからそのへんの基準がない。そこはもっといると思う。何人かという話ができないのが辛いところだ。
(委員) そうすると、一般職を極力少なくしても司書を増やしていく、トータルが何人だから司書が何人いるというような、例えば中央図書館で言うと、取り扱い図書数とか、いろいろなレファレンス事業の数がこれくらいあり、それに対応するのはいまの現状では5人とか10人くらいはいるというのが言えるのかどうか。
(委員) やはり、組織を有効的に動かしていくためには人だと思う。こうやって見ると、嘱託職員がどうこう言うのではないが、嘱託職員のほうが多い。嘱託職員は、たぶん研修権はないと思う。育てるということとか、自分が目当てを持って計画を立てて、研修を積んで、目標値を立てて、それから自己点検をし、自己評価をするというふうになっているが、逆転してるところもあるということになると、育てるというところが大変難しくなってくるのではないかと思う。嘱託職員も研修を深めるというのは、一般の司書と同じように受けられるのか。
(事務局) 広島の現状は、一緒に研修を受けられる体制を作っている。
(委員) 勤務時間数、給与体系が違うということか。
(事務局) そうである。
(委員) 研修などはみな同じか。
(事務局) 基本的には同じである。
(委員) 業務内容は違うのか。
(事務局) 業務内容はそれほど大きくは違わない。
(委員) 身分が違うのか。
(事務局) 権限というか、最終的な判断とかそういうところになるとやはり違う。
(委員) 人数はどうか。
(委員) 全体では、正規職員が60人で、嘱託職員が56人である。
(委員) 司書の数はどうか。
(事務局) 司書は、正規の司書が32人、嘱託司書が56人である。司書については、正規の職員は半数くらいで、逆に嘱託職員は全員が司書の資格を持っているということになる。
(委員) 今嘱託のことで問題になっているが、こども図書館でも嘱託が3人おり、3人とも司書の資格を持っている。今は、働き方に非常に幅が出てきている。例えば、勤務時間の長さで、少しくらい待遇が悪くても嘱託の方が自分の時間が持てるとか、あるいは、子どもがいるからということで、嘱託を選んでいる人がいる。むしろ、その人は正規の職員よりもずっと長くこども図書館にいて、すべてのことに対して、その人のほうがある意味では精通されている。館長や正規職員は、何年間に一度変わる。だから必ずしも、嘱託だから劣るということはない。
(委員) 例えば学校などは、嘱託職員は出張命令を命じられないということがあって、研修なども充分にできない。出張旅費なども出ない。だから研修を深め、育てるということになれば、どうかと思う。
(委員) 政令市における広島市の司書の割合はどの程度か。
(事務局) 広島市は、平均より若干少ない。平均が98人、広島市が90人。職員数の平均が161人で、広島が116人である。
(委員) 仕事量、貸出数、人口から見た割合というのは出ていないが、それで多いとか少ないとかいうことではないか。
(委員) すぐに結論というのは難しい。それに、一冊の本を探して、例えば「この本はどこにありますか」とたずねた時に、パッとその本のある場所を見つけられる人と、見つけられない人がいる。そういう違いが、仕事の違いになっている。
(委員長) アメリカなどは、桁が違う。例えば、ニューヨークのクイーンズは、人口200万人ちょっとだが、図書館職員が1200人いる。そんな話を考えると、日本は博物館、美術館なども基準となるものが違う。
(委員) サービスを充実させていこうと思えば、さらに司書の増員が必要であると一言つけ加えてはどうか。
(委員) やはり今後の課題、要望事項として必要である。
(委員) サービス、人の向上というのが質の向上ということで、提言の大きい柱だと思う。対応方針の(2)の職員のところになると思う。
(委員) その点について、社会の流れから言って、ワークシェアリングや費用対効果、効率化ということで、必ずしも人員を増やしていくというのは、現実的ではないのではないか、流れから言うと違うのではないかと思う。むしろ、それよりも書いてあるように、ただ当委員会としては、何とかしたいということなので、一層の増員が望まれるというのは言っていいと思うが、この管理運営のところでポイントになってくるのは、やはり現在の職員のスキルアップというか、それによってサービスをいかに市民が満足するようにスキルアップしてもらうかという方向ではないかと思う。
(委員) コスト意識ということになると思う。先程の司書の書き方だが、一般職との比率の面で、トータルということが難しいとすれば、司書の比率の拡大という言い方ができるかどうか。
(委員長) それが対応方針(2)の職員の3で、司書資格を有する職員の採用を進めるということになると思う。
(事務局) 14年4月1日現在の政令市の司書の割合は、一番多いのが名古屋市で76.9%、広島市が2番目で75.9%、3番目が大阪市で72.9%で、最低で言えば、川崎市が36.4%、札幌市が39.3%、北九州市が53.5%という状況である。全職員のうちの嘱託職員の率であるが、一番多いのが北九州市で61.4%、福岡市が58.2%で2番目、広島市が3番目で48.3%、低いところでは名古屋市の8.4%、大阪市で15.8%、平均では30.6%である。
(委員長) 司書の確保に努めるということでいいのではないか。
議題1 論点整理について 1-6 ボランティアについて
(資料「ボランティアについて」により、修正部分を説明 )
(委員) 1ページの2課題のところに「ボランティア保険に加入するなどの準備が必要である」とあるが、学校図書館のボランティアはできなかった。理由の一つに、ボランティアに保険をかけるとか、有償にするというのは、おかしいということだった。ボランティアは無償であるべきだと言われればそうかと思うが、来ていただくからには、やはり保障もしてあげたいと思う。
(委員) これは、行政としてという意味か、本人が加入する必要があるということか。
(事務局) これは、受け入れる図書館でそういう態勢をもってということで書いている。
(委員) 行政側が、ボランティア活動に来てくれる人に、既にそのような保険制度を設けているところがあるのか。
(事務局) 全国の自治体がどうなっているかというところまで調査してはいないが、労働対価というような形でのものは当然ないわけだが、ボランティアを受け入れるために必要な条件整備の一つとして保険ということも必要だと考えて書いている。
(委員) 広島市のボランティアに登録しているが、ボランティア側が毎年150円のボランティア保険をかけている。
(委員) ボランティアは有償か無償かという議論を長くしているが、基本的には無償だと思う。有償ならば、NPOということになる。図書館ボランティアについは、ここに書いてあるように、市民参加を進めるなどの理念があって、そのためにボランティアは、図書館の中で一定の役割を果たしていくということでいけば、ボランティアがなるべく活動しやすい環境を作っていくということで、一定の予算措置をして、ボランティア保険をかけるべきだと思う。
(委員) 尽くしていただくのだから、かけていただきたい。
(委員) いろいろな地域活動で、今官と民が実際にやろうとよく言われているが、そういう面から言えば、そこへ参加する意味があるので、やはり保険に加入して参加するという考え方もあるし、いまのような考え方もある。かなり公的な性格を持った活動に、より参加を促し、活発にやってもらうという意味でも、図書館が仕組みをつくって、そうたいした額ではないという考え方もできるし、これは選択の問題かなという気がする。
(委員長) ここで必ずしも結論を出さなくてもいいと思うので、担当職員の配置についてはいいが、ボランティア保険のところは落としてはどうか。
(委員) ボランティアが働く環境整備に努めるという書き方にしてはどうか。
(委員長) そのようにしたい。
(休憩)
議題2 「21世紀広島市図書館計画の骨子(案)」について
(市民意見募集のパンフレット「21世紀広島市図書館計画の骨子(案)」について説明)
(委員) この前から気になっているのが、目標の「イキイキ」というところで、基本理念で言えば「支えあう」というところに、体制の整備がきているのが非常に苦労されているのではないかと思う。これは全体にかかわる事柄であり、インパクトという面からみても、最初に持ってきた方がいいと思う。「イキイキ」のところはむしろ地域と結び、学校と結び、活動を促していくということにしぼる。「ワクワク」というところは、イメージとして、すべての面での体制、機能強化するために中央図書館の改築をするという具体的目標で言えば、この問題を最初にもってきて、それと豊かな蔵書の実現、収集、保存体制、管理体制という性格のものを一番目に持ってきた方がむしろ整理がつきやすいと思っている。つまり「ワクワク」と言うのは夢の湧くような、泉が湧くような知識と夢の泉が、非常に豊かな泉を作っていくという意味で「ワクワク」としてはどうか。それとそこへ行くと非常に夢が湧いてくると言う意味で、様々なニーズに応えるような器づくり、それから資料の収集、保管というような性格のものをここにまとめて、「ワクワク」とした方がわかりやすいと思う。「ラクラク」が、開架の問題とかあちらこちらでアクセスできて、ゆったりといろいろな情報が得られる。「ニコニコ」はふれあいであるから、図書館を拠点としたいろいろなふれあい活動、そして「イキイキ」で地域や学校と外と結んでいく機能とした方がいい。基本理念で言うと、むしろ「支えあう」より「つむぐ」というか、市民活動をより活発にし、夢を広げ、活動を創出する、あるいは夢を広げるという意味で、この「イキイキ」を位置付けた方が、いいのではないか。最初に中央図書館の建て替えを掲げたほうがいいのではないか、順番の面でもそう思う。それと基本理念の中央にある「いつでもどこでもだれでも…」とあるが、まず、最初に「だれでも」があり、次が「いつでも」、3番目が、分館などの場所をイメージしていると思うが、「どこでも」というのは自宅からでもということを含めると、「どこからでも」ではないかと思う。「だれでも、いつでも、どこからでも」それから「学び夢を広げる」というような言葉がほしい。それともう1つ、これをコンパクトにしたキャッチフレーズ、「まちの図書館化」というのを、市民参加とか夢を広げるような意味あいのキャッチフレーズがほしいと思った。それから、具体的施策の展開のところに図書館の建て替えが3番目に出てくるが、これを最初へもってきて、更に長期施策へ位置付けてしまうと、かなり先になってしまうので、むしろ2010年までの展開として構想づくりを進める方が、インパクトがあるのではないかと思う。
(委員長) 基本理念は、大きくこの4つで、文字が中にくるというのはいかがか。順番は「だれでも」「いつでも」「どこでも」だが、「どこから」でもいいし、「どこにいても」でもいい。つまり図書館へ来る場合も入る。図書館の中でも、どこにいてもということである。
(委員) 「どこでも」がいいのではないか。
(委員長) 「どこでも」に「自分らしく、学び、楽しみ、夢を広げる」。
(委員) 楽しむ」はいらない。「自分らしく、学び、夢を広げる」。
(事務局) 図書館は「学ぶことが楽しいんだ」ではないが、勉強しにいくというのではなくて、結果的には楽しい思いをするという考え方で、要はその人のスタイルで、その人らしく、自由にいつも図書館を利用できる状態を作りたいというので、こういう表現にした。図書館利用を倍にしたというのが根本的にあるので、いかに図書館を知ってもらって「ワア、楽しいんだ。」「いいところなんだ。」というのをぜひ知ってもらいたい、結果的に商品ではないが、サービスを受けるという、普通どこの民間企業もしているような、そういうレベルと同じように考えてこのようにした。目標のところを前のように、公平性をはかるとか、迅速にするとか、環境整備とか、そのようなことを書いても見てもらえないので「ワクワク」とか「ラクラク」とか、おそらく商品のパンフレットと似たようなものが載っているが、身近であって楽しいところというのが強調したかった。
(委員) 目標の言葉がよくわからないが、「いつでもどこでもだれでも」というところが自分らしいことなんで、個性的にという意味だとわかると思うが。それと夢を広げるというのは、広い意味で全部包含していて、むしろ学びというのは当たり前のことなのでいらないと思う。これがあれば、自分らしくそこへ行けば夢広げられるんだと言えば、「だれでもいつでもどこでも」というのが、自分らしいことになっているのではないかと思った。特にこだわらないが、あった方がいいということであれば、あってもいいが。それから、 楽しめるというのは、楽しまないと夢も広がらないし、常に学ぶだけではなくて、そこへ行けばいろいろな夢が湧いてきて、創作力だとか創造力だとか、イマジネーションの想像力とクリエーションの両方だが、そういう場だという広い意味で包含できるのかなと思った。それと主体的という意味で「イキイキ」はわかるが、「支えあう」、支えるというのが何かこうつっかい棒のイメージである。よく福祉などで使う言葉だが、もっと支えるより前に進んで生み出していく、図書館がそういう活動を促し、呼び水になり、さらにそれを促進をさせるという意味では、「つむぐ」という方がいいのではないかと思う。いろいろな市民活動を創り出し、一人一人の夢もつむぐし、グループの夢もつむいでいくし、社会の発展、「イキイキ」にもつながっていく、そうイメージを持ったが。
(委員長) 基本理念について、「だれでもいつでもどこでも」はいいと思うが、その次の「自分らしく」はどうか。
(委員) なくてもいいのではないか。
(委員) 説明的で、シンプルに、もしキャッチフレーズとするならば、「学び」というのを言っておきたい。学習の場であり、それだけではなく、広い意味で言えばそこが夢の源泉になるということだと思う。
(委員) この言葉の並びから言うと、少し長すぎるかなと思う。
(委員) むしろ図書館には当然学びに来るから、なくてもいいのではないか。
(委員) 本を読むことによって、新しく自分を見つめ直したり、自分の中のいままでなかったものを発見したりする。
(委員) そうすると夢が広がる。それはわかるが、自己発見とかいうのは、よく使う言葉である。自己を発見するというのは少し難しい。
(委員長) 少し短い言葉でもっとくだけた言い方があればいいが。
(委員) あるいは、夢とかやめて、自分を見つけるなどはどうか。だれでも、いつでも、どこからでも、自分を見つけ夢を広げる、自分を見つめる、あるいは夢を広げるなどでどうか。
(委員長) やはり夢は広がるが、自分をみつけるというのは中に入り込んでいくような感じがある。最初のキャッチフレーズはなかなかセンスもいるし、難しい。「だれでもいつでもどこでも自分を見つけ、夢を広げる」。それと「支えあう」を「つむぐ」にする。少しあいまいではないか。
(委員) つなぐ」、「つむぐ」と「培う」とかいうのもある。あるいは「育む」など、「つむぐ」という言葉はいい言葉だと思うが。
(委員長) 図書館が、市民と支えあったりしながら何か作り出していく。「支えあう」、「つむぐ」、「培う」、「育む」という案があるが、どうか。
(委員) わかりやすく「創り出す」というのはどうか。
(委員) つながるから「つむぐ」で語感がいいと思うが。
(委員) つむぐ」というのは、若い方にはイメージが湧きにくいのではないか。
(委員) あまり使わないかもしれない。
(委員) 「育む」というのもあるが。市民もともに育てていくという意味だが、「育む」という言葉がまた難しい。
(委員) ないものを、自分も成長し、相手も育てるという、ともに育んだという、 これも生み出すという言葉である。
(委員) 説明書きのなかで、一緒に歩いて行こうという感じだと思うが。
(委員長) 「市民と共に歩む」を入れる。「歩む図書館」と入れれば言葉もいい。
(委員) 図書館というのは、コーディネーター的機能を果たす。コーディネーター的機能が出てきて、この表現でいいのではないかと思うが。「歩む」と「支える」というのは、非常に能動的なそういうひびきがある。「出会う」が3文字、「つなぐ」が3文字、「支えあう」が4文字でバランスがある。
(委員) 「歩む」よりは「支えあう」ほうがまだ主体的だが、ただつっかい棒をするだけでなく、もう1つ強い言葉で前へ進むようなニュアンスがほしい。
(委員長) すると、支えた結果どうなるかというのが、まん中のところで、一緒に夢を広げていくということになる。「支えあう」でよろしいか。では、その次の目標だが、「ワクワク」、「ラクラク」、「ニコニコ」、「イキイキ」は このまま生かして、組替え直したほうがいいのではないかという意見が出たが、どうか。
(委員) 最後の組織体制の問題、職員の問題を頭のところへもっていった方がいいのではないか。その方が、書くときの展開もやりやすいのではないかと思う。例えば、「はじめに」みたいなものを書いて、ハード、ソフト面から、いまの建物はもう限界にきていると、それから各論に入っていく。
(委員長) いや、これは「イキイキ」のこの部分は経営管理に特化した話である。
(委員) 「イキイキ」ではなく、基本理念にある「支えあう」ではないのか。性格付けとしてはそうだが、いずれにしても、「イキイキ」のところは、ボランティアを養成したり、課題で言えば地域と連携して市民活動、市民参加型の図書館の機能というのを「イキイキ」のところで、これは基本理念で言えば「支えあう」だろうとイメージしている。9番目の「市民参加と協働による高機能で活力のある…」いうのがあるが、この要素だけにすればいいのではないかと思う。10の「効率的な組織、職員体制の確立」というのがここへ入っているのは、性格付けが少し違うのではないのか。組織体制の問題も最初に持ってきた方がいいのではないかと思ったが。
(委員長) 「ワクワク」のところは、資料の話で、「ラクラク」がサービス、「ニコニコ」が連携、そこまではいいか。「イキイキ」が管理の話ということかと思うが。
(委員) 管理と「イキイキ」というのがどうも、そうではなくて「ふれあう」が「ニコニコ」で、市民とともに「支えあう」、目標で言えば市民参加、市民活動を促し、具体的には学校との連携などが「イキイキ」になる。それで重点施策でボランティアの養成や市民との共存をしていくという要素でここを比較していく。システムの導入と組織体制などは、最初に出して、それから資料収集体制、保存、管理を「ワクワク」のところでまとめる。それから開架、見せ方の問題が「ラクラク」のとこで、そこが「つなぐ」機能のところである。「ニコニコ」が「ふれあう」、「イキイキ」が「支えあう」というイメージである。「ワクワク」、「ラクラク」、「ニコニコ」、「イキイキ」でわかるので、「出会う」、「ふれあう」、「つなぐ」、「支えあう」というのはいらない。
(事務局) 前回、基本理念で横に線が入っていたりしたが、個別に完全に1対1になるということではないので、今回このように丸でくくってある。
(委員) 目標と左の基本理念がつながってると思うが、最後の「イキイキ図書館」の位置付けで、外との関係とそれから管理運営の問題が二つここへ入っているのが少し違和感がある。
(事務局) 「ワクワク」というのは、資料と「出会う」という感じが強く、「ラクラク」というのはアクセスを含めたサービス、「ニコニコ」というのは、本とのソフト面でのサービスとその、場作りという、場としてのサービスで、全体を「支える」、あとは運営体制を最後に持ってきている。
(委員) そこへ持ってくることが少し違和感がある。つまり体制の問題は、「ワクワク」、「ラクラク」、「ニコニコ」、「イキイキ」の要素全部に係る問題である。器づくりも含めて全部に係ってくる問題だから、最初に掲げて、それでそれは蔵書の問題だったり開架の問題だったり、それがふれあいだったり、管理運営いうのは全部に係ってくる。
(事務局) 中央図書館の建て替えももちろん係るが、それ以外に分館をもっと増やすとか公民館を整備するというのは全部ができ上がってそれでこの目的が達成できる。
(委員) だから全部が入ってくる。体制作りのところとか、体制というのは要するにこういう機能を活かすために全部に係ってくる事柄だから、最後の「イキイキ」のところの一要素ではない。
(委員) 管理運営の重要さというのは、非常に重要な問題だと思うが、今までいろいろな計画、図書館だけでなくいろいろなビジョンを出されるが、どうも市民がよくわからないのは、行政用語の難しい言葉を使うからだと思う。市民サイドと少し離れている。だから職員体制とか管理と言われると、その管理の中に組み込まれて利用するのかということになるので、21世紀の図書館というのは、そうではなくて、職員も図書館を「イキイキ」とした職場で、そこに市民も一緒に入ってやっているのだという意味では、「支える」というところはスムーズにつながっていると思う。
(委員長) 「イキイキ」と働けるようなという話を作ればいい。
(委員) それで、こういう理念だと、なかなか図書館はおもしろそうで、こういう発想というのがいままで行政にない発想というか、表現のしかたで、非常にわかりやすく、受け入れやすい。管理というのは具体的施策の中でいろいろな実務運営の上での手法になると思う。
(委員長) 1ページ目にキーワードと目標が出て、市民がパッと見てわかる表現ということである。しかも目標で「ニコニコ」とか「イキイキ」とかいう語感だから、おっしゃってきたのは、この管理、職員、組織というのが語感と合わないのではないかということではないのか。
(委員) つまりここで言うと、目標のところの1、2、3が「出会い」で、「ワクワク」ということである。
(委員) これを見ると、そういうわけではない。
(委員) 「イキイキ」とした職場を作り出していく。職員も市民と一緒にやるような職場を作っていくっていうことでいいのではないか。
(委員) 市民体制の確立とか効率的な組織体制の確立とかいう言い方を少し変えてはどうか。組織体制だとかいうことになるから、上の管理体制と同じような感じで受け止められる。
(委員) 長期的施策の3番目のところに「中央図書館の建て替えと中枢性の向上」というのが出てくるが、こういう要素が一番メインではないかと思うが。
(委員長) 「ニコニコ」というのが、ふれあいの場となる楽しい読書空間いうような感じだから、その中に中央図書館の建て替えを入れるべきだと思うが。
(委員) 建て替えるというのは、4つの機能を全部果たすために必要なハード面での問題で、全部にかかる。建物を建て替えたり、管理運営したりというような性格のものはひとまとめにしてどこかに置いた方がいいのではないか。他の機能と違うから、市民とのかかわりで言えば、それを満たすために、いい建物を作ったり、きちんとした管理運営をしていくわけで、だから管理運営の在り方とか建物の在り方とかいうのは全部とつながってくる。建物もこうするし、管理運営もこうしますというのを最後に置くということも考えられる。
(委員) 前に少し議論があったと思うが、拠点の整備というのが、最終的にはそこが重要だろうと思うが、従来型はハード整備が先行して、いわゆる箱物行政というような批判を受けていた。そういうものを表に出すと従来的なビジョンでしかありえないので、やはりソフトとか運営とかやり方かと思う。そこで重要な役割を図書館というのは果たすということを前面に出し、施策を実現していく。そうすれば、蔵書も増えるし、今の既存の建物では、という議論になり、むしろ新しい施設を建てるというのが大きな重要な目標であったとしても、わかりやすい流れというか、市民サイドとしては納得がいく税金の使われ方に落ち着くのではないかという気がする。
(委員) その次の最後のところ、ここで言うと9と10で、市民参加と要するに「イキイキ」としたその活力ある、活動を高めるような機能の充実とか体制の整備とか、市民参加と、そういう要素を入れて、最後に管理運営と建物の問題も全部最後にもってきてはどうか。
(委員長) 長期的施策があまりないので、ここをもっと小さくして、「まちの図書館化」のコンセプト、「ワクワク」、「ラクラク」、「ニコニコ」、「イキイキ」というのを説明する。それで「まちの図書館化」が実現できるというよ うな資料とのワクワクした出会いを、つまりこの基本理念を実現するために、図書館は「まちの図書館化」を目指す。それはどういうことかというと、「ワクワクと資料と出会え、ラクラクと資料が探せるとかサービスを受けられる。ニコニコと快適に読書をすることができる」であり、「そのために市民と図書館員がイキイキと共に活動が」というのが一つ説明になるが、「まちの図書館化」というのはこういうことなのかという説明がないと、この「まちの図書館化」という言葉とつながらない。だからもう一度、言うと、長期的施策をもっと縮めて、基本理念と目標の間が少し空くので、そこに「まちの図書館化」というのを入れてはどうか。そうするとつながるのではないか。
(委員) まちの図書館化」というのをもっとアピールしてはどうか。
(委員長) いい言葉だと思うので、それをアピールするようにして「まちの図書館化」とその下に説明でその基本理念を実現するために、図書館は資料の出会いの場で、そこではラクラクと資料や情報を見つけることができる。それからニコニコと楽しく図書館を利用することができる。そして、職員だけでなく市民も参加してイキイキとした図書館を作り上げていくというのでいいのではないか。
(委員) 中央図書館の建て替えと中枢性の向上」というところは、中央図書館と各館の統合の構想作りということで短・中期的施策の方にうたった方がいいのではないか。
(委員長) 重点施策のところに入っているからいいのではないか。
(委員) いや、構想作りに着手するというのを、短・中期的施策のところへ入れたほうがいいと思う。
(委員) 結局、重点的施策で具体的施策ではない。2010年までに建てることになると思う。
(委員長) では目標の10番目のところは直そうということでよいか。
(委員) 効果的な組織体制というのは、わかりにくいから、やわらかい言葉というか、組織体制というよりもむしろ運営体制、各館の特長を活かした効果的な運営という言葉に変えたほうがいいように思う。
(委員) 各館の良さを活かすということでいいのではないか。
(委員) 図書館網の整備があるが、それはよそとの話か。
(委員) 図書館網の整備というのは、市全体の図書館網の整備のことである。図書館の特徴を活かして、お互い連絡をとりながら、たとえば同じような行事をするのではなくて、こちらがこんな行事をしたらば違う視点で何かをするとか、そういうことではないか。
(委員) これは、市民を対象に意見を聞くのか。
(委員) 市民にも意見を聞き、それを反映させながら、ここでまとめて市の方へ提言を出していくという性格のものだ。だから必ずしも市の意向にそぐわないこともあるかもしれないが、いずれにしても市民の意見も踏まえていろいろなことを提言する。それを行政がどうするかは次の問題である。
(委員) となると必ず言われるのが、わからない横文字が多い。もっとわかりやすくなければ、意見が言えないと言われる。市民に出すのであれば、もう少し専門的用語をわかりやすく置き換える必要があるのでないか。
(事務局) 実際問題は、この抽象的な言葉というのはなかなか理解しにくい。おそらく右の方の重点施策、あるいは具体的施策の方が皆さんの関心が集まるだろうと思っている。
(委員) 基本的なインターネットとか利用法はともかく、確かにラクラク図書館のところにもいろいろ出てくるが、なるだけカタカナのところも少し表現を変えて一般的な言葉にした方がいい。
(委員長) そうすると、「まちの図書館化」というのに一言説明を入れて、目標の10個については表現面でもう一工夫するということでいいか。
(事務局) ホスピタリティというのも、実際にはもてなしとかいう表現をしていたが、少し雰囲気が違うかなという気がした。確かにこれを見て、まずわからないのがデジタルアーカイブなどである。それと、レファレンス自体がほとんどの方は知らないだろうと思うし、情報リテラシーに至っては、何だろうということになる。最初はこの下に注を入れようと考えたりしたが、注を入れてもそれを読んで、それでまたそれを解説というようなことになる。広島市情報化基本計画の中にもデジタルアーカイブとはこうだと書いてあるが、それを書いてもなかなかそれもわからないという感じで、少し困っている。ただ、実際よくあるのは、あとの頁に具体的にこれはこういう意味ですよと書いてあるのが、一般的である。そこでこの骨子案を出したときには、一応もとの原文は残しておいて説明などを付けてはどうかと思っている。
(委員) いやむしろ本文には、レファレンス・サービスなど出てくるので、例えばカッコに注釈を入れるとか、ここでは、ホスピタリティを直訳するのではなくて、別の言葉で、つまりそこへ行けばくつろげるというような意味で、快適な空間を作るなどと書けばいいと思う。どうしてもその言葉を使わなければならない部分については、やむを得ないが、言葉にこだわらなくても、そこへ来やすいような環境をつくるというような言葉で、言い換えて書けばいい。
(委員) 基本的にはこういうことで、あとはこれを何の目的で使うかというときに、例えば市民にアンケートを取るのであれば、これに脚注でいまの言葉を少し説明を加えるとかするということいいのではないか。
(委員長) 最終報告書が出るときには、やはり見てわかってもらうということが第一番大切だろうから、わかりやすくするということで一任いただきたい。では、重点的施策、具体的施策の展開のところで重点的施策のところに開架の話を入れていいのではないかということだったが。
(委員) 具体的な開架の冊数が問題になると思うが。
(委員長) それについても、一任いただきたい。
(事務局) 構想作りを短・中期でという話があったと思うが、そういう言葉を入れて、長期のところに建て替えを入れるということでいいか。
(委員) 建て替えいうのは、だから長期のところへ入れたら、いらないと思う。
(委員) 入れないほうがいい。
(委員) 逆に言えば、そこへ位置づけてしまうと、10年までに作るようになるかもしれないし、そうならないかもしれない。
(事務局) ただ一方で、分館の整備を先にしようという会議としては意向であって、それができ上がって中央館、順序としてはそういう発想があったと思うが、それでこういう整理をしているので、中央館を前にもってくるというのはどうか。
(委員) それはいいのではないか。この年度には、10年幅があるわけで、10年は今から7、8年、つまり構想だけは、2011年以後の課題にしないほうがいいと思う。
(事務局) 構想に着手するのは可能だが、そうした時に、後ろを消してしまうということになると困る。
(委員) そこへはめ込んでしまうと、逆に2011年からでないと建てませんいうことになりはしないか。
(事務局) 8年だから、そういうことだ。
(委員) つまり、そこはあいまいにしといた方が、いいのではないか。
(委員) いや、とにかく、構想は早く持つときちんと書いたほうがいい。
(委員長) 順番は結構すっきりここに出ていて、最初に2地区に分館を建てる。それから、中央館の建て替えがあって、広域拠点がある。
(事務局) 順序から言うと、地域拠点の分館設置、それからその次は遠隔地公民館の分室化、中央館の建て替えとなり、この3つが優先事項である。
(委員) その次が、広域4ヵ所の分館設置である。だから設置いうのは事業として作るということで、構想作りは2010年までのところへ位置付けた方がいい。中央図書館の建て替えは、大きい課題であり、むしろ最初にうたってもいい。つまり構想作りを短・中期にうたい、長期のところへまた中央図書館の改築と中枢性の向上をうたえばいい。
(委員長) では、短・中期のところに新中央図書館の再整備という構想を入れるということでよろしいか。他はいかがか。重点的施策は、「ワクワク」の方では330万冊、広島関係のコレクションの拡充、保存整理、デジタル化の推進、それから管理体制の整備でよろしいか。次の「ラクラク」は、インターネットを活用した図書館サービス、関連機関との連携、担当職員の養成、バリアフリー化、それから様々な利用者層に応じた図書館サービスでよろしいか。「ニコニコ」が、施設として中央図書館や分館の整備、公民館との連携の強化、コミュニティ活動の支援、読書普及活動の推進、それから屋外の緑を活用したくつろぎの空間の創出でよろしいか。最後の「イキイキ」は、ボランティアの話、職員とそれから評価システムでよろしいか。骨子全体でまだ何かあればお願いしたい。
(委員) 最初のところに戻るが、基本理念のまん中にある言葉はない方がいいのではないか。大阪市のパンフレットでも「どこでもだれでも」というようなキャッチフレーズがあり、同じような感じである。
(事務局) この自分を見つけ夢を広げるというのは、わりと個の世界というか個人的な感じがすごくしてしまう。そうではなくて、人との出会いとか開かれた図書館とか、そういう形の、みんながイキイキと楽しんでるような状態をこの図書館ではイメージしている。だから夢を持つというのは確かにあるが、個人の世界だなというのがすごくしてしまうので、さびしいなというのがある。
(委員) だからそれは、どこでもだれでもをとるとそうである。
(委員長) あってもさびしい気がするということではないか。
(事務局) いつでもどこでも誰でもというのは、どこの図書館でも使っており、言い古されているので、これを削ってはどうかという意見があったが、「ワクワク」、「ラクラク」、「ニコニコ」など、場所や人やその対象者別などを書いているので、わざわざ残している。
(委員) キャッチフレーズだから本当は一言、二言ぐらいで言ったほうが表紙を作るときにもいいと思う。みんなで広げるような、夢が広がるような話になる。そういう言葉で何か町の図書館作りというような意味でどうか。
(委員) あるとかえってわかりにくくなる。
(委員) まちの図書館化というのが、あたかもキャッチフレーズのようである。
(委員) まちの図書館化いうのがキャッチフレーズではないのか。
(委員長) 「いつでもどこでもだれでも」をやめてしまってはどうか。
(委員) そのほうがいい。
(委員) これも、まちの公園化とか、最近のはやりである。
(委員) 町ぐるみとか言うのが、「まちの・・・」というひらがなで入るキャッチフレーズがいい。
(委員長) では、基本理念の中心にある言葉は消して、基本理念の4つだけでどうか。
(委員) 確かに並びすぎだと思う。
(委員) 「出会う」、「ふれあう」、「つなぐ」、「支えあう」だけでいい。
(委員) 見たときに、ない方がすっきりする。
(委員) 「いつでも・・・」から「・・・学び楽しめる」という文章を取るのは賛成である。
(委員長) では、ここは取って、「まちの図書館化」で少し説明をつけてということでよろしいか。
(委員) 「まちの図書館化」の字をもう少しはっきりしたほうがいい。
(委員長) 横に持ってきて、大きくすればいい。文章は少し、目標のところなどは変える。では表紙の方は、いかがか。
(委員) よりよい生活、よりよい仕事をと、よりよいというのが重なっているが。
(委員) 構成的にというか、少し色をつけてというか、もう少しおしゃれな枠をつければ、いいのではないか。
(委員長) 二番目のよりよいというのは、とってしまうことでいいか。
(委員) 最後の支えあうのところに「市民と支えあい、市民とともに夢を広げる図書館」というような言葉を入れたい。
(委員) 市民とともに夢を広げる図書館」というのはどうか。
(委員長) 表紙のところは、今出たようなことでよろしいか。では、今後のスケジュールの説明をお願いする。
(事務局) 本日で、一応骨子の方は大体まとめていただき、方向を出していただいたので、これをもとに市民意見募集をし、最終原稿にまとめていく作業を同時並行で行う。あと2回程度、委員会を行い、最終12月末までにご提言いただくという段取りである。一ヶ月ほど市民意見募集を行うので、次の11月28日木曜日で計画したい。
(委員長) いかがか。
(同意)
(閉会)
戻る
Copyright (c) 2005 Hiroshima City Library All Rights Reserved.